一人ひとりに寄り添った教育・指導なら【児童発達支援・放課後等デイサービス オレンジスクール】
「療育×学習」「知能×社会生活能力」により、一人ひとりに寄り添った教育・指導を行います。
発達不安・発達障害・LD・ADHD・自閉症スペクトラム・アスペルガー・不登校を抱えるお子さまに。
2018-07-07
こんにちは。オレンジスクールピコ溝ノ口教室の石黒です。
お子様の成長における悩みのなかで「話をなかなか聞くことができない。」「話の内容をよく忘れてしまう。」といったお話を伺うことがあります。
様々な理由が考えられますが、そのひとつの要因に「ワーキングメモリーの弱さ」が影響していることがあります。
ワーキングメモリーは記憶機能における概念のひとつで
「情報を一時的に記憶に留め、その情報を処理する能力」と言われており
「心のメモ用紙」と呼ばれています。
頭の中に情報をとどめると同時に、必要な情報に意識を向けたり、集中し続けたりする働きも関わっており、会話、読書、計算など様々な活動をするときに機能しています。
たとえば、本を読む場合、
先に読んでいた内容が何だったかを思い出し、今読んでいる内容と結び付けて文章を理解する
ときにワーキングメモリーは活用されています。
情報を頭の中に留める時には「音韻ループ」と「視空間スケッチパッド」と言われる情報の処理システムが活用されています。
「音韻ループ」は耳で聞いた情報を「音情報」として頭の中で繰り返し情報を留め、「視空間スケッチパッド」は目で見た情報を「動作やイメージ」として情報を記憶します。
この、耳で聞いた情報(言語刺激)と目で見た情報(視覚刺激)の覚えやすさは一人一人異なっています。
ワーキングメモリーを苦手としている場合には以下のような困りごとが生じやすいとされています。
これらの困りごとをみると学習をするときにワーキングメモリーが頻繁に使われていることがわかります。
学習がなかなか定着しないと、やる気や意欲がないと評価されてしまうことがよくあります。しかし実際にはワーキングメモリーの弱さによる学習の困難さが影響していることも少なくありません。
そのような子ども達に対する学習の支援には、ワーキングメモリーの弱さを考慮した工夫を取り入れることが大切です。
支援の方法として様々な取り組みが考えられていますがその基本は、
ワーキングメモリーの負荷を減らす配慮と工夫をすること
であると考えられています。
上記のようなシンプルな情報提供を心掛け、
常に確認できたり意識が向きやすい環境を作ることが重要と考えられています。
オレンジスクールピコでもワーキングメモリーが弱いお子様でも学習に取り組めるような配慮や工夫を行っています。
写真はその一例です(教材:スケジュールを立てよう)。
自分でその日の活動を記入し、随時、目で確認できるような状況の中で活動を進めていきます。
この予定表を活用することで「今は何をするときなのか。」を確認することができ、集団のなかでの適切な活動の仕方を身に着けていきます。
また視覚的な支援とともに、指導員からも声かけさせていただき、本人の気持ちに寄り添いながらも適応的な時間の過ごし方を練習していきます。
「学習の進め方がわからない。」「注意力や集中力が気になる。」など
お子様の成長で気になるところがありましたらご気軽にご相談ください。
引用参考文献
心理学辞典 有斐閣
日本版 WISC-Ⅳによる発達障害のアセスメント 日本文化科学社
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