聞く力を育てるための取り組み
「なかなか話を聞いてくれない」「集中して聞けるようになるといいな」と不安や悩みを抱えている保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
『聞く力』があることで、相手の話のポイントを適切に理解できるようになり、学力、コミュニケーション能力、集中力など様々な能力を伸ばすこともできます。
今回は『聞く』力を育てるために大切な取り組みついてお話させていただきます。
具体的な声掛けを心がける
一つは声掛けの工夫です。注意するときに「静かにしよう。」と怒るだけでは、内容が入りにくく、次にまた同じ状況になったときに具体的にどうするべきか分からなくなります。
「(実際に声を出して)同じくらいの声でお話しよう。」など出来るだけ分かりやすい声掛けが良いでしょう。
この具体的な声掛けはお子さまを褒めるときにも重要になります。
「えらいね」→「お友達におもちゃを譲ってあげて優しいね。」
「すごいね」→「お勉強頑張ったね。10まで書き順も間違えずに綺麗に書けたね。」
など、より詳しく伝えるとお子さまも正しい行動を学んでいきます。
お子さまの話に耳を傾ける
相槌や質問を交えながら耳を傾けることで、聞いてもらえた喜びや相手が反応してくれる楽しさを味わうことができます。その経験を積み、大人が聞く姿勢を見せることで聞く姿勢が身についていけたらと思います。
ただ、相手が話しているところを遮って話し出してしまうのはいけません。
お子さまたちには
- 話している人の方へ顔を向ける
- 人が話しているときは、自分の話はしない
- 手遊びをしながら聞かない
と聞くルールを伝えていきましょう。
遊び
人の話を最後まで聞くことが苦手な場合、遊びの中で楽しみながら「聞く」経験を積むのがより効果的です。
〇あいことば
- 大人:あーいことば!
- 子ども:あいことば!
- 大人:(例)ありがとう
- 子ども:どういたしまして
事前にルールを確認してから取り組んでみると良いでしょう。
聞く練習にもなりますし、会話の練習にもなります。慣れてきたらパターンをいくつか増やしてみるのも良いですね。
〇落ちた!
- 大人:おーちた、おちた
- 子ども:何がおちた?
- 大人:(例)リンゴ
- 子ども:(リンゴを持つポーズ)
皆さん耳を傾け、何が落ちてくるのか楽しみに待っていてくれています。
これらはオレンジスクールピコ東戸塚教室でも取り入れています。
お家でも簡単に出来ますので、是非取り入れてみてください。