想像力について
立春を迎え、暦の上では春が始まりました。
今年度は学校が休校になり、学習面での進度の遅れも心配されましたが、繰り上がりや繰り下がり、かけ算など、学校で習ったことを吸収して日に日に成長するお子さまに、毎日驚かされてばかりです。
さて、日常生活の中で、「〇時に帰るために〇分から帰る準備をしよう」と次の行動を考えたり、「何て言ったら相手に気持ちが伝わるかな」と、相手の気持ちを考えたりと、様々な場面で、私たちは想像力を働かせて過ごしています。
本日は、想像力を養うトレーニングについて、溝ノ口教室で行っている支援について紹介いたします。
見通しをもとう
片付けに掛かる時間が想像できず、帰る時間になるまで遊んでしまうお子さまには、予定表を記入する際に、片付けやトイレの時間を記載しています。
最初は、片付けに5分掛かることを職員が説明し、ぴったりの時間に帰ることができた!という成功体験を積んでいくことで、片付けにはどのくらい掛かるのか体感していきます。
また、残りの時間で遊べるおもちゃを選択する時など、経験や想像力が必要です。
職員と考えながら、終わりをイメージして計画を立てる力を身につけていきます。
手順を考えよう
例えば、カレーを作るにはどういう手順が必要なのか、作り方のイラストを順番に並び替えていきます。
料理の完成をイメージしながら過程を考える力が必要です。
絵を並び替えた後は、『野菜を切る』『炒める』などと説明してもらいます。順番を間違えていたり、分からなかったりする場合には、「炒める前には何をしたらいいかな」と職員と話し合うことで、矛盾を解決していきます。
料理には、様々な手順があります。段取りを上手くイメージできると、生活にも役立てていけますね。
気持ちを考えよう
泣いている友達がいた時、友達が怒り出してしまった時など、様々な場面において、友達の気持ちやその理由を考える教材を用意しています。
例えば、『友達の作ったレゴが床に放ったらかしにされていた。ぼくは、それを改良して遊ぶことにした。それに気づいた友達はなぜか怒り出してしまった。』といった事例について考えてみましょう。
“ぼく”は、「放ったらかしにされていたから遊んでいいと思った」
“友達”は、「まだ遊ぶつもりだった」「改良されたのが嫌だった」
など様々な意見が出てくると思います。
実際に同じ場面が起こった時には一方向でしか考えられなくても、事例を通して双方の意見を客観的に考えることで、様々な立場の気持ちを想像することができます。
想像力は様々な場面で必要な力です。
誰かからの指示で気づくことも大切ですが、自分の力で考える力を養っていけるよう、サポートしていけたらと思います。
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こだわり、学習遅滞、不登校、多動、注意散漫、音に敏感など、お子さまの発達・成長・学力でご不安なことがありましたら、
ご相談ください。
- じっとしているのが苦手
- 準備や時間管理が苦手
- 空気がよめない
- 周囲が気になり集中できない
- こだわりがあり学習にも偏りが多い
- 文章を拾い読みしてしまう・意外なことで突然癇癪を起す
- 言葉を直接的に捉えて一喜一憂する
- 不登校で勉強が遅れている
- 整理整頓が苦手
- 朝の準備に時間がかかる
- 算数や国語の問題内容をイメージするのが苦手
放課後等デイサービス オレンジスクール溝ノ口教室
【TEL】044-455-5661
【MAIL】mizonokuchi@orangeschool.jp
【お問い合わせ】 放課後等デイサービス オレンジスクール 溝ノ口
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溝ノ口教室の周辺には、高津小学校・東高津小学校・坂戸小学校・久本小学校・下作延小学校・上作延小学校などがあります。
※自治体の助成により無料もしくは低額にて療育・学習指導が受けられます。まずは、区役所/相談支援事業所/当事業所にご相談ください。
※放課後等デイサービスは、「放デイ」「放課後デイ」「放課後デイサービス」と略して呼ばれてもいます。