こどもの安全を守る
こんにちは。オレンジスクール小岩第2教室です。
公園での外遊びや催し物など、お子さんだけで出かける機会は少なくないかと思われます。
発達特性を持つ児童にとって、人との距離の取り方や不審者への対応は難しい課題です。
しかし、適切な指導とサポートによって、安全に社会生活を送るためのスキルを身につけることは可能です。
今回は、外出した際に安全に楽しく過ごすために、他者との関り方の指導方法についての一案をお伝えしたいと思います。
以下に、ポイントを3つ挙げ、具体的な指導方法を紹介します。
1. 「自分のスペース」を意識させる
発達特性を持つ児童は、他者との境界線が曖昧であったり、相手の気持ちを理解するのが難しい場合があります。
そのため、知らない人に近づかれたり、身体に触れられたりしても、適切な反応ができないことがあります。
そこで、まずは「自分のスペース(パーソナルスペース)」という概念を理解させることが重要です。
* **具体的な例を用いる:** 『相手がだれでも、許可なく腕1本分の「あいだ(距離)」を超えることは許されないこと』を説明します。
* **遊びを取り入れる:** 鬼ごっこやドッジボールなど、身体的な距離感を意識する遊びを取り入れることで、自然に「自分のスペース」を認識できます。
* **絵や図を活用する:** 「自分のスペース」を図で示したり、キャラクターを使って説明したりすることで、視覚的に理解を深めます。
* **練習を通して身につける:** 遊びや日常生活の中で、常に「自分のスペース」を意識するよう促します。例えば、お店でレジに並ぶ際に
他の人との間隔を空けるように促すなど、具体的な場面で練習を行います。
2. 危険な状況を判断する力を育む
不審者は、巧みな言葉や態度で子どもを誘い込むことがあります。そのため、子ども自身で危険な状況を判断する力を育むことが重要です。
* **具体的な事例を提示する:** 「知らない人が、お菓子をくれたらどうする?」「公園で一人ぼっちで遊んでいる子どもを見かけたらどうする?」など
様々な状況を想定し、どう対応すべきかを考えさせます。
* **役割演技を取り入れる:** 子どもと役割を分担し、不審者と遭遇した場面を演じます。子どもは、自分がどう感じるか、どう対応するかを言葉で表現することで、状況判断力を高めることができます。
* **「ダメなことはダメ」と教える:** 子どもは大人の言うことを何でも聞いてしまう傾向があります。
しかし、危険な状況では大人の言うことでも、自分の判断で「ダメ」と言えるようになる必要があります。
* **「助けを求める」ことを練習する:** 危険な状況に遭遇したら、大声で助けを求めたり、信頼できる人に助けを求めたりするよう練習します。
3. 信頼できる大人との関係を築く
発達特性を持つ児童は、コミュニケーション能力に困難を抱えていることがあり、周りの大人と良好な関係を築くことが難しい場合があります。
しかし、信頼できる大人との関係は、安全な生活を送る上で非常に重要です。
* **担任の先生や保護者と連携する:** 学校や家庭で、子どもの様子を共有することで、より適切なサポートをすることができます。
* **子どもに寄り添う:** 子どもの気持ちを理解しようと努め、否定的な言葉は使わず、肯定的な言葉で励まします。
* **その子の強みや才能を伸ばす:** 子どもの得意なことや好きなことを褒め、自信をつけさせてあげます。
* **子どものペースに合わせて接する:** 子どもの理解力や発達に合わせて、ゆっくりと丁寧に説明します。
上記はあくまで一般的なポイントであり、子どもの状況や特性によって、必要な指導内容は異なります。専門家の意見を参考に
子どもの個性に合わせた指導を行うことが重要です。
おわりに
いかがでしたでしょうか。今日は『こどもの安全を守るために必要なことの伝え方』について取り上げました。
オレンジスクール小岩第2教室では、教室での活動を通して児童に他者との関り方を伝えています。
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