すべての人にわかりやすい
こんにちは。オレンジスクール小岩教室です。
6月に入り、雨が降ったり、気温が上がってきたりと
不安定なお天気が続き、体調を崩しやすい時期になりましたね。
小岩教室では今月から始まった分散登校に伴い、
事業所内の感染症対策を万全にしたうえで、
通所の受け入れを再開しております。
久しぶりに会った子どもたちは変わらず元気な様子で、
安心いたしました^^
久しぶりの教室の様子は、また後日ブログに・・・。
今回のブログは、「見やすい・読みやすい・伝わりやすい」
ユニバーサルデザインについて、ご紹介いたします。
ユニバーサルデザインって?
近年、注目されているこの言葉。
みなさまも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
国籍・障害の有無・性別や年齢などを問わず、
わかりやすく、伝わりやすい、がコンセプトとなり、
すべての人が快適に暮らせる社会を目指す考え方です。
例えば・・・
- 自動ドアやセンサー式の蛇口
- トイレのマークなどの絵文字(ピクトグラム)
- つぶしやすいペットボトル
- 左利きでも使いやすいハサミ
など、一見当たり前のように思えますが、
ドアを開ける力や蛇口をひねる力が弱い方でも使える、
外国人でも、絵で、場所や用途が伝わる、など
配慮された工夫・デザインです。
わたしたちの身近な生活の中に、
ユニバーサルデザインが存在しているんですね^^♪
デジタル文字でも使われている!?
こちらは小岩教室の指導室にある棚の写真です。
子どもたちが自主的に片付けをできるように、
どこに、なにを置くのかを決めています。
ここにもユニバーサルデザインが写っているのですが…
どれかお分かりでしょうか?
実はこの文字は「UDフォント」と呼ばれる、
読みに困難さがある人にとっての「読みやすい」を考えた、
ユニバーサルデザインの一つになんです。
ここ最近、その読みやすさや効果が浸透して、
エクセルやワードといった、文書作成ツールにも、
標準的に搭載されるようになりました。
では、なぜ、このフォントが読みやすいのでしょうか?
上手く読めない理由
文字の読み書きの困難さには
さまざまなタイプがありますが、多くは
◎視空間認識の難しさから、形がうまくつかめない
◎眼球運動をなめらかにできず、偏りがある
などの視覚情報処理を苦手としたパターンです。
試しに、下の文字をご覧ください。
書いてある文字は全く一緒ですが、
上の段を明朝体フォント、下の段をUDフォントに変換しています。
見比べてみると違いがわかりやすいですね!
このように、文字の中で太さが違ったり、つながっていたり、出ていたり…
など、「言われてみれば・・・」と、気づくことではありますが、
読みに困難さがある人にとっては、視覚情報処理に困る要因の一つです。
こういった細かい部分が配慮されるだけで、
読みやすさが格段に変わる人もいるようです。
相手に伝える、ということ
3月~5月の遠隔支援ではプリント課題を中心に提供していましたが、
そこにも「わかりやすく伝える」難しさがありました。
普段は同じ空間で寄り添い、声をかけながら進めていることを、
文字だけで表現する場面があるからです。
社会の中には、まだまだ見づらい・読みづらい・伝わりづらいものが
多く存在しますが、「誰もがわかりやすい」が少しずつでも、
整っていくと、安心した環境になるのではないかと思います^^