勝っても負けても楽しもう!
東戸塚第三教室には、以前ご紹介した「UNO FLIP!」の他にも、様々なボードゲームがあります。最近は「大富豪」や「ごきぶりポーカー」が子どもたちの間で人気です。
ゲームの中には勝ち負けがつかない形式のものもありますが、明確に勝敗がつくものも多く存在しています。それに関連して、今回は勝つことへのこだわりや、負けを受け入れるための支援についてのお話です。
■ 勝ち負けへのこだわり
ゲームをする中で、勝つことへと必要以上にこだわりを持つ子がいます。一番になれなかったり負けてしまったりすることで、泣いたり怒ったり、納得のできない気持ちが表情や行動へと表れます。
そういったこだわりは、気持ちのコントロールが苦手だったり、自分の予測した結果以外を受け入れられなかったり、過去に負けて嫌な経験をしたことがあったり……様々な背景が原因にあると考えられます。こだわりをそのままにしていると、周りにいる他の人が気を遣うことになる他、負けることへの恐怖や緊張感からゲームそのものへと参加できなくなることにも繋がりかねません。
■ 具体的な支援
集団での活動を一緒に楽しむためにも、勝ちも負けも受け入れられるようになることは、大切なことだといえます。そこで、教室でも取り組んでいる具体的な支援の一部をご紹介します。
〇 勝敗が分かれることを説明する
ゲームを始める前に、勝敗が分かれることを説明します。ゲームでは、勝つ人がいれば負ける人もいることを確認すると共に、「負けること=ダメなこと」ではないことをお話してから始めます。
繰り返し同じゲームを行う場合には、次のゲームは負けた人が一番で始めるなど、負けてもよいことがあるような設定を考えておくことも効果的です。
〇 周りの人の態度から学ぶ
集団で活動をする中には、勝っても自慢をしない子や負けを受け入れることができている子もいます。その姿勢を褒めることで、勝敗が決まった後にはどのような態度をとるべきかを、他の人の振る舞いから学びます。
子どもたち同士では難しい場合には、職員が一緒にゲームに参加して、負けたときのよいモデルを実際にお見せしています。
〇 適切な言葉かけ・合言葉
「しかたないよね」「そういうときもある」「次、頑張ろう」のように、負けたときに気持ちを切り替えるための言葉を用意しておきます。負けたことで気持ちが乱れ、ついつい言葉まで乱れてしまう子もいますが、合言葉を決めておけばスイッチを切り替えるきっかけにもなります。
また、自分の中でその言葉が定着することで、人に対してもそういった言葉かけができるようになることに繋がります。
■ 終わりに
療育活動を通して学べることには様々なものがありますが、勝ち負けに関することもその一つです。ゲームを通して、たくさんの経験を積み、楽しみながら成長できる場を提供できればと思います。
参考文献:月森久江(2018年)、『発達障害のある子のケース別サポート実例事典』、株式会社ナツメ社
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自治体の助成により無料もしくは低額にて療育・学習指導が受けられます。
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