「待ってください!」を言おう~ワーキングメモリについて
スイッチが切り替わったように秋がやってきました。
乾燥の季節ももうすぐそこです。よりいっそう体調管理に気を付けてお過ごしください。
本日は「ワーキングメモリ」についてお話します。
ワーキングメモリって何?
ワーキングメモリ(以下WM)とは、「作業時に、必要な情報を一時的に頭の中に覚えておく力」のことを言います。
前回のブログで生活習慣のお話をしましたが、実はWMは睡眠不足、食生活の偏り、依存症、不安性の高さ、加齢など
により結構簡単に下がるもの。元の能力を活かすために、前提として生活習慣を整えることが第一です。
WMが低いと、次のような特徴が表出します。
・情報を覚えていられない=マルチタスクの苦手
・優先順位がつけられない=計画性の弱さ
・無関係な情報をスルーできない(無関係な情報がつながりやすい)=発想力がある
WMは不必要な情報を必要な時に「忘れる力」も含みます。
3つ目は、「忘れる力の低さ」に関連します。
支援の基本
1、一時に一事
「教科書出して」→出させる、「50ページを開いて」→開かせる のように、伝える内容はひとつずつ。
本人が今目の前にある情報に集中できるようにします。同時に、余計な情報が入らない環境設定も重要です。
2、自動化
何度も繰り返したことは長期記憶に「記録」されます。自動化された記憶はWMを使わずに行動に移せるようになり
ます。
3、記憶の外部化(アウトプット)
ノート、メモ帳、スマホ、ボイスレコーダーなど、「確認して行動できるもの」を常備します。
記録を参考に自動化するまで、確認・行動を繰り返します。「メモの力」「手帳の書き方」も重要になります。
「待ってください」自己理解の重要性
大切なのは、「本人の能力の範囲内で自立をさせる」こと。本人を無理に変えようとはせず、将来のための自立スキルの獲得を目指すようにします。
社会生活で最も大切なのはコミュニケーションスキルです。何事も、「自分はこれが苦手・できない」ということを理解することは、ヘルプの大前提です。本当はできないことも「できる」と言ってしまうと、後々怒られたり周囲の信頼減にもつながります。
先生からの連絡・仕事の話があったときにとりあえず「メモします!」「あっていますか?」
ん?と思った時に、とりあえず「待って!」「教えてください!」「手伝ってください!」
などなど、援助要求の言葉や行動の練習を積んでみましょう。
言葉では言い出しづらいお子様の場合は、ヘルプカードやジェスチャーから練習するのも良いかもしれません。
お子様の学びや発達・成長でご不安なことがありましたら、ご相談ください。
- じっとしているのが苦手
- 準備や時間管理が苦手
- 空気がよめない
- 周囲が気になり集中できない
- こだわりがあり学習にも偏りが多い
- 文章を拾い読みしてしまう
- 意外なことで突然癇癪を起す
- 言葉を直接的に捉えて一喜一憂する
- 不登校で勉強が遅れている
- 整理整頓が苦手
- 朝の準備に時間がかかる
- 算数や国語の問題内容をイメージするのが苦手
放課後等デイサービス オレンジスクール東戸塚第三教室
【TEL】045-392-4121
【MAIL】higashitotsuka3@orangeschool.jp
【お問い合わせ】 放課後等デイサービス オレンジスクール 東戸塚第三教室
************
東戸塚第三教室の半径2Km以内には、東品濃小学校・川上北小学校・品濃小学校・平戸小学校境木小学校・川上小学校・名瀬小学校・平戸台小学校・秋葉小学校・柏尾小学校があります。
自治体の助成により無料もしくは低額にて療育・学習指導が受けられます。
まずは、区役所/相談支援事業所/当事業所にご相談ください。