オレンジスクール【気持ちの良い距離ってどんなだろう?】藤沢教室 – 放課後等デイサービス(自閉症、ADHD、学習障害(LD)を抱えるお子さまに教育と療育を。)
こんにちは。
オレンジスクール藤沢教室の柏木です。
本日は「人との距離感」をテーマにオススメの絵本をご紹介したいと思います。
お子さんのお悩みをご家族の方からおうかがいしていると、
「人との距離感が近すぎる」
「ちょうど良い距離感がつかめない」
というお悩みをよく耳にします。
小学校に入学し、せっかくお友達がいっぱいできるのに、
「しつこくつきまといすぎて嫌われてしまった。」
「お友達のことは大好きなのに、顔を近づけすぎて避けられてしまう。」
「冗談のつもりで叩いてしまったら喧嘩になってしまった。」
なかには「好きすぎてキスしてしまう」なんて話もよく聞きます。
“お友達と遊びたい”という素敵な前向きな気持ちがあるのに、その方法がうまくいかずに失敗してしまうー。
なんとも勿体ない気がしますね。
実は、こうした友達関係のつまずきは小学校入学後によく耳にするトラブルでもあるのです。
では、なぜ入学後にそうしたトラブルに見舞われやすいのでしょうか?
まずはその理由から説明していきましょう。
初めての集団社会
物心ついた時から十分な愛情を一身に受け、自分の思いも汲み取ってもらいやすい居心地抜群の我が家。
そこから保育園や幼稚園に進むことで、小規模ながら集団社会を経験するようになっていきます。
お遊戯会に音楽会に遠足…。どれも協調性が求められるようになります。
ーとはいえ、まだまだ幼児さんは発達段階からしてもそれまでの「一人遊び」から、お友達の行動を意識し始める「模倣あそび」や「平行遊び」の段階にあるお子さんが大半で、まだまだ世界の中心が自分であり、またそうであるべき時期でもあります。自他の折り合いをつけ、本当の社会性や協調性を身に付けるのは、まだもう少し先の話になっていきます。
そうして迎えた小学校生活。
求められる社会性や協調性もそこから一変。学校という格段に大きな規模の社会に属することになり、それぞれが育ってきた価値観ゆえのギャップもより一層大きく、多様になっていきます。
多様な社会に属するということは、必然的に一人一人がルールを守ることを義務付けられるということです。さらに、“一人一人がルールを守る”ということは、同時に“自分以外の周りの人を思いやること”が要求されているのです。
友達関係も同様です。好き嫌いや興味が多様な社会で、自分が特別扱いをされない集団の一人として生きていくには、自分の育ってきた価値観だけでなく、他人への思いやりや、相手の立場に立って考える力が不可欠になるのです。
そのためには、周りのお友達や先生の声によく耳を傾け、時には自分を抑えてお友達の意見を優先しなければならないこともあります。お子さんたちは、こうした集団生活で揉まれながら、時には失敗しながら自他との折り合いのつけ方を学び、社会性を獲得していくのです。
しかし、ここまでは理想のお話ー。
まだまだ発達の過程にいるお子さんたちです。
小学校入学以前の「自分が世界の中心」でも概ね良しとされた社会から、「大多数のうちの一人」にならざるをえない社会へと移行したこの時期は、その変化に順応しきれないのです。ましてや、大好きな家族の中で育ち、「大好きな人には甘えたい」「くっつきたい」という気持ちは人間として本能的に備わっているわけですからなおさらです。
それゆえに、
「しつこくつきまといすぎて嫌われてしまった。」
「お友達のことは大好きなのに、顔を近づけすぎて避けられてしまった。」
「冗談のつもりで叩いてしまたら喧嘩になってしまった。」
「キスしてしまった」
なんてトラブルが頻繁に起こりうるのもわかる気がしますね。
オススメの絵本〜『いいタッチわるいタッチ』〜
さて、前置きが長くなりましたが、ここで一冊の絵本を紹介したいと思います。
タイトルは
『いいタッチわるいタッチ』ーだいじょうぶの絵本2ー
(安藤由紀著/岩崎書店)です。
この絵本は児童福祉の分野でお子さんのための性教育の教材としても大変有名な絵本で、絵本ではありますが幼児期〜学齢期のお子さんにも、ぜひオススメしたい一冊です。
この絵本では、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんなど、身内からの愛情のこもったスキンシップとお友達や先生、知らない人とのふれあい方、距離の違いについてお子さんにも分かりやすく丁寧に説明されています。
また、 自分の体の大切な場所(プライベートパーツ)についてや、お友達の体の触れていい場所・触れてはいけない場所や理由についても、幼児期・学齢期のお子さんに分かりやすく説明されています。
さらには、性的な嫌がらせを回避するためにはどうしたらいいかという「自分の身を守るための知識」も説明されており、非常に充実した内容となっています。
可愛らしい絵も魅力的で、何度も読んで欲しがるお子さんもいます。
ぜひお手にとって読んでみてはいかがでしょうか。
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