オレンジスクール【作文がかけない!文章題が理解できない!そんなお悩みも支援します】藤沢教室 – 放課後等デイサービス(自閉症、ADHD、学習障害(LD)を抱えるお子さまに教育と療育を。)
こんにちは。
放課後等デイサービス オレンジスクール藤沢教室です。
学校の行事や夏休み等の長期休暇があると必ずと言っていい程、宿題として出るのが「作文」や「感想文」ですよね。 学校によっては、作文ではなくとも日記を毎日書くなど、低学年のうちから「書く力(表現力)」を身につけるために文章を書く機会が 多くあります。 そのため、「作文を書く題材を作らなくては」と、ご家庭でも長期休みを利用して、旅行やバーベキュー、海水浴など、たくさんのイベントを企画されているのではないでしょうか。
子どもたちもたくさんの体験から、楽しかった思い出や、頑張った達成感など、様々な感情を抱いていることと思います。
しかし、その気持ちを「文章にしよう!」と、いざ取り組んでみると、「何を書いて良いのかわからない・・」となってしまう子がいます。
また、手助けのつもりで言った「思ったことを書いていいんだよ」、「感じたことをそのまま書けばいいんだよ」という一言が、余計に子どもを悩ませてしまう場合もある でしょう。
では、なぜそうなってしまうのでしょうか?
理由の1つに「何をどうやって、どう書くのか」という作文のルール、書き方のコツが分からないがために、考え込んでしまうことが挙げられます。 そこで、文章を書けるようになるためのアプローチをいくつかご紹介したいと思います。
「言葉のキャッチボール」と「ワークシート」で内容を整理
たくさんの体験・経験から得た「思い出」が子どもたちにはあります。普段の会話の中で、「〜楽しかった。もう一回行きたい!」という言葉は自然に聞くことができますが、いざ作文用紙に向き合うと途端に書けなくなってグダグダになってしまう。親御さんもその姿を見て「もっとちゃんとやりなさい」とイライラしてしまうことってありませんか?
これは、「やる気」の問題ではないかもしれません。
こうした作文の苦手な子どもには、その思い出をいきなり「文字」として「書く」のではなく、まずは「会話」をすることから始めましょう。最初は脈絡のない会話で構いません。思い出を色々と話し合い、「言葉のキャッチボール」を行なっていくことで、お子さんの自然で素直な感情を引き出すことができます。きっと、驚くほど表現豊かな感想が出てくることと思います。
しかし、それでもなかなか感想が言えない子どももいると思います。
その場合は、『5W1H』のように、具体的な質問を投げかけてあげましょう。子どもが質問に答えていく過程の中で、作文を書くためのステップが整理されていきます。
会話も盛り上がり、『5W1H』での受け答えもできるのに、文章にできない場合は、下の図のようなワークシートを用意してあげると良いでしょう。
視覚的なサポートの例をもう一つご紹介いたします。
『5W1H』によって作文の構成ができて来たら、それを深めていく必要があります。
そうした時にオススメなのが『マインドマップ』です。
真ん中にテーマを書き、そこから子どもたちが思っていること、感じたこと、考えていることを線で繋ぎ、どんどん枝分かれさせて広げていきます。
例えば、テーマを「修学旅行」とします。
するとそこから、「日光」・「グループ行動」・「キャンプファイヤー」などそれに関する子どもの関心の強かった事柄が浮かび上がって来ますので、それをテーマから枝分かれさせて書き込みます。さらに、「日光」から「東照宮」や「眠り猫」、「楽しかった」、「迫力があった」などのキーワードが生まれたらそれも書き込んでいくと、マインドマップが広がっていきます。
このように、マインドマップを使うことで連想できた事柄や感情などを書き込むことで忘れていた当時の記憶を具体的に思い起こすことができたり、自分でも気づかなかった新しい考えに辿り着けることもあります。
初めは一緒に取り組んでいき、質問しながら代筆しても構いません。まずは自然な感情を引き出すことに重きを置きましょう。 会話の中で取り組むと自分の考えを表現する力も同時に育むことができます。 慣れてきたら、1人でも出来るように挑戦する機会を作っていくと良いでしょう。
このように、『5W1H』や『マインドマップ』のような視覚的な教材を活用していくことで、何をどのように、どう書けば良いかがイメージしやすくなり、作文への敷居も低くなるかもしれません。
ワークシートは学年や子ども1人ひとりの特性に合わせて内容を変更していくことが望ましいものです。 これら2つの支援を並行して継続的に行うことで、より効果的な支援になります。時間はかかるかもしれませんが日々の積み重ねを大切に練習していきましょう。
自分の考えていることを文字にし、表現する方法が分かることで、今後作文を書くときにも「1人で出来る!」と自信をもって取り組めますし、お友達との関わりの中で自分の気持ちを表現することにも役立ちます。
算数の文章題を克服するには?
先ほどの文章を書くのが苦手なお子さまのお話に関連して、算数の文章題についてもお話ししたいと思います。
算数が苦手だという子どもの中には、「計算はできるけど文章題が苦手」というタイプの子どもが多くいます。
では、「文章題が解けない」とはどういう状況なのでしょうか。
●読解力に課題がある
文章題が解けない理由の一つとして、そもそも『文章を読み解けていない』可能性があります。「問題文を読んではいるのだけど、何を伝えたいのかいまいち掴めない」という状況です。そうした子どもには「何を聞かれているのか」、「何を答えればいいのか」を読み解く練習が必要になってくるのですが、実はこれは算数よりも国語の能力が関係しているのです。したがって、 用意するのは国語の読解問題になります。算数の文章題はそれほど長文ではないため、用意するのも短い文章題で十分です。
取り組み方としては、文章を読み、先ほど紹介しました『5W1H』の「いつ」・「誰が」・「どこで」・「なにを」・「どうした」を確認します。
【例文:はるこさんは毎週水曜日にダンスを習いに行っています。先週もいつも通りダンススクールに行きました。難しい振り付けでしたがすべて覚えることができ、はるこさんはすっかりうれしくなりました。】
・いつ→先週の水曜日
・誰が→はるこさんが
・どこで→ダンススクールで
・何を→難しい振り付けを
・どうした→すべて覚えることができた
問題を繰り返し解きながら、上のように文章の要点を整理出来るようになれば、文章を読んでそこに書いてある情報が概ね理解できていると判断できるため、文章題の意図を把握することが出来るでしょう。
●式を作ることができない
さて、上では文章を読み解けていない場合についてご説明しましたが、それだけが文章題を解けない理由とは限りません。
ほかにも、『文章から式が立てられない(立式ができない)』というお子さんも多いと思います。
「なんとなく出てきた数字を組み合わせて計算すればればいいのはわかるけど、何算なんだろう?」
「わり算だと思うけど、A÷B?それともB÷A?」
こういったお子さまは、「増える」や「減る」という現象を、「+」や「-」に置き換えることを認識したり、図でイメージできるようになると問題を解けるようになっていきます。
【例題:A小学校の児童は430人、B小学校の児童は520人です。2つの小学校の児童数をあわせると何人になりますか。】
まずA小学校に児童が430人。そこにB小学校の児童数を『あわせる』ので、2つの小学校の児童数はA小学校の430人より『増える』と予想できます。
図をかくとよりイメージしやすいです。
A小学校の児童数:430人 + B小学校の児童数:520人 = 950人
また、この問題文の『あわせると』というキーワードから「足し算」を導き出すこともできます。
しかし、注意しなければならない点として、こうしたキーワードだけに頼った解き方に慣れてしまうと、別の表現が出てきた時に子どもが戸惑う可能性があるということも念頭に置いておかなければなりません。
では次に、苦手意識を持つ子の多い「わり算」を見てみましょう。
【例題:みちこさんはアメを12個もっています。ひとり3個ずつ配ると、何人のお友達に配れますか。】
この問題には『わける』などのキーワードはでてきませんが、図を見ると、12個のアメを3個ずつ『わけて』いることがわかります。わり算は“全体量 ÷ 1あたりの量”で求めるので、アメの全部の個数:12個 ÷1人あたりのアメの個数:3=4人 となります。図をイメージし、全体量はいくつか、1あたりの量はいくつかを整理すると解きやすくなります。
文章題では、「文章を読む」→「式を立てる」→「計算する」というプロセスを経て、且つすべてをクリアしないと正解になりませんが、このように問題を解くためのプロセスを細分化し、どこに苦手があるのかを見極めることの中に、子どもの苦手を克服し、勉強に前向きになるためのヒントが隠されているのです。
私たちオレンジスクールでは、発達に課題を抱える子どもたちの苦手に着目し、一人ひとりの特性にあった教育・療育でサポートいたします。
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- じっとしているのが苦手
- 準備や時間管理が苦手
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- 周囲が気になり集中できない
- こだわりがあり学習にも偏りが多い
- 文章を拾い読みしてしまう
- 意外なことで突然癇癪を起す
- 言葉を直接的に捉えて一喜一憂する
- 不登校で勉強が遅れている
- 整理整頓が苦手
- 朝の準備に時間がかかる
- 算数や国語の問題内容をイメージするのが苦手
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※自治体の助成により無料もしくは低額にて療育・学習指導が受けられます。まずは、市役所/相談支援事業所/当事業所にご相談ください。
※放課後等デイサービスは、「放デイ」「放課後デイ」「放課後デイサービス」と略して呼ばれてもいます。