パニックが起きないために
こんにちは。オレンジスクール藤沢教室です。
本日はパニックについてお話させていただきます。
発達障害や自閉症をお持ちのお子さんの中には、自分の思い通りのことが起こらなかったり、予期せぬことが突然発生したりしたときにパニックになる方がいらっしゃいます。
どんな行動がある?
パニックが起きたときの行動としては次のようなことが見られています。
- 自傷(頭を壁に打ち付ける、体を噛む、叩くなど)
- 他害(他者を叩く、噛む、物を投げつけるなど)
- 大声をだす、泣く、暴れる
- 暴言を吐く
- 物を壊す
などがあります。
お子さんによってパニックが起こったときの行動はそれぞれです。
また、パニックは突然起こるわけではなく、何かしらの原因があります。
どんな原因がある?
原因としては以下のような事柄や出来事が関係しています。
- 予想していたこととは違う結果となった
- ほしいものが手に入らなかった
- 苦手な感覚(突然の大きな音、強い光など)にさらされた
- こだわりやルールを遂行できなかった
- 過去の嫌な記憶や感情がフラッシュバックした
などがあります。
これ以外にも原因はあり、お子さん一人ひとりの苦手とすることが原因となります。
パニックが起こったら?
パニックが起こったときには本人の安全を確保しつつ、行動がエスカレートしないように介入することが大切です。
では具体的にはどんな介入をすればよいのでしょうか。
①安全確保
パニックを起こしているお子さんがけがをしないよう危険な物を遠ざけます。
また、周りにいる人に物があたったり他害にならないよう、距離をとったりします。
自傷行為をする可能性がある場合はクッションやタオルを渡すなどしてパニックを起こしている本人自身の安全を確保することも大切です。
安全確保ができたら気持ちが落ち着くまで待ってみましょう。待つことはとても忍耐のいることです。泣いているお子さんを目の前にしてそのままでいることは気が引けるかもしれません。
ですが、ここで無理やりパニックを止めようとすると行動がエスカレートしたりけがに繋がる恐れがあります。
オレンジスクール藤沢教室でも気持ちを落ちつけるためのクッションやタオルなどを常時準備し、お子さんの安全に配慮しています。
②クールダウン
1人で落ち着ける場所に移動し、気持ちを落ち着かせることもよい方法と言われています。
クールダウンできる場所としては刺激が少なく、人目が気にならない場所だと気持ちを落ちつけやすい環境と言えます。
また、パニックになったときにこのような場所を使うだけでなく、パニックになりそうなときに予防として利用することも有効です。
事前に安心できる避難場所を確保しておき、本人と「気持ちが乱れたらここに来ればいい」と確認をしておくとよいかもしれません。
②嫌な気持ち・怒っている気持ちを周りが言語化する
「やりたくない!」「やめろ!」などと暴言を吐いているときには
「やりたくなかったんだね」などと落ち着いた声で気持ちを代弁してあげることでだんだんと気持ちが落ち着いていくことがあります。
反対に「そんなことは言いません!」「どうしてそんなことするの!」などと言動を制限しようとすると行動がよりエスカレートしてしまう場合があります。
パニックにならないために
パニックが起きたときに対応することも大事ですが、「パニックを予防する」ことが重要です。
パニックを起こしているお子さんに対して周りが「叩かないで!」などと大声を出すと余計に行動がエスカレートしてしまいます。
エスカレートしないため、パニックを起こさないに事前に予防するにはどのような方法があるのでしょう。
①スケジュールを確認する
予定変更がある場合ややらなければいけないことがある場合には、事前に「今日は〇〇をします」などと確認しておくことで見通しを持った行動がしやすいことがあります。
スケジュールは口頭だけでなく、目で見てわかりやすい表やカレンダー、イラストを使うことでより把握しやすくなります。
②クールダウンできる活動や場所に切り替える
不安な気持ちが強くなってきたことがわかった場合は、気持ちを落ちつけられる活動に誘導したり、クールダウンできる場所に行くことも有効です。
日頃から好きな遊びや活動に誘導することで、不安な気持ちをやわらげ、パニックになることを防ぐことが期待できます。
③環境を整える
パニックの原因となっているものが判明している場合には、お子さんから遠ざけてしまうことでパニックそのものを回避することができます。
決まった音やにおい、食べ物、場所への苦手さがあるお子さんがなるべくそれらに触れることを避けると気持ちも穏やかに過ごせます。
また、パニックの原因となる刺激にさらされるタイミングが事前にわかっている場合には、「今から大きな音が鳴るよ」などと伝えてあげることで気持ちの準備をすることができます。
パニックはパニックになった本人はもちろんのこと、周りにいるご家族もつらい瞬間ですね。そのようなつらい時間を過ごさないことが第一です。
オレンジスクール藤沢教室でも環境を整備し、みなさんが安心して過ごせるような空間を作っていけたらと思います。
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- じっとしているのが苦手
- 整理整頓や準備、時間の管理が苦手
- こだわりがあり、学習への偏りも多い
- 他者の気持ちを理解することが難しい
- 言葉を直接的に捉えて一喜一憂する
- 算数や国語の問題内容をイメージすることが苦手
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