数直線に挑戦してみよう!
いよいよ5月ですね、お子様のご様子にお変わりなどないでしょうか。
さて、今回のブログでは【 数直線 】のプリントについてご紹介させていただければと思います。
1.はじめに
数直線とはどのようなものか、ご存知でしょうか。
数直線の特徴は、主に2つあると言えるでしょう。
- 左から右に行くほど数値が大きくなっている
- 等間隔に目盛りが打たれている
また、平成29年に告示された『小学校学習指導要領解説 算数編』では数直線について、以下の様に述べられています1。
この数直線を用いると数の大小や順序,系列などを分かりやすく表現できる。
この文章について、同解説では以下の様にも述べられています2。
また,例えば 4035 と 912 といった桁数の異なるものを比べたり,3781 と 3871 といった桁数
の同じものを比べたりして,どちらが大きいか,またどのように判断したのかを具体物や図,
数直線などを使って表現できるようにしていくことも大切である。
以上の2つから分かる通り学校教育の場で数直線とは、
数を把握する上でとても重要なツールである、ということができると思います。
そんな数直線ですが、お子さん達の中では
- 次に何の数字が来るのか分からない
- 一目盛りがいくつなのか分からない
といった理由から苦手と感じられていることも少なくありません。
2.次に何が来るの?
数直線は主に、数についての理解を深めるための補助教材として使用されます。
“数”というのは概念であり、目に見えるものではありませんね。
その為、具体物を用意したり数直線上に数を表すことで数という”概念”や
数の“大小”を視覚的に分かりやすくしています。
上記写真のように、まずは小さい数から学習していきます。
このプリントに取り組む際、指導員と一緒に声を出して読み上げることによって、
視覚と聴覚を使い数の流れの把握を行いやすくしています。
また、規則性を発見して問題に取り組みやすくするために、お子さん達に問題を出す際には
数直線の前半部分で規則を読み取り、後半部分に問題を出す、などの工夫も行っています。
慣れないうちは難しくても段々と出来る・分かることを増やして難易度を調整していく、
スモールステップ型の学習を提供することによって、プリントに取り組みやすくしています。
3.一目盛りっていくつ?
学年があがっていくにつれ、数直線で扱われる数も大きくなっていきます。
このような数直線をご覧になったことはありますでしょうか。
分かっている目盛りの数自体も10000と大きいため、
『2.次に何が来るの?』でお見せしたプリントよりも、一目盛りの間隔を掴みにくいかと
思われます。
お子さん達から「分からない」「難しい」という声がとても多く聞こえ始めるのも、
このような数の大きさが一因でもあります。
そこで藤沢教室では、以下の様なプリントを提示しています。
問題の他に、考え方や例題を提示しています。
考え方を文章に、加えて例題を示すことによって
お手本を参考にしながら順序立てて問題に臨むことができます。
大人の場合ですと頭の中で「なんとなくこうなっていそう」と
予測することができる、というケースが多いかもしれないですね。
順序立てて解いていき、問題を繰り返し解くことによって
お子さん達の中にも段々と「予測する力」が育っていくと思われます。
4.最後に
学習には、それぞれ個人のペースがあります。
はじめからなんとなく勉強が得意な人もいれば、段々と得意になっていく人もいますよね。
また、学習方法も人それぞれに合う・合わないがあるかと思います。
私はコツコツ勉強するのは苦手なのですが、皆さんの中にはきっと私と真逆の人もいることでしょう。
そしてそれは、お子さんにも同じことが言えると思います。
お子さん一人一人に対して、合った勉強方法は何か、どう伝えたら理解しやすいのかを
分析し、今後も支援を行えたらと思います。
************************
こだわり、学習遅滞、不登校、多動、注意散漫、音に敏感など、お子さまの発達・成長・学力でご不安なことがありましたら、ご相談ください。
- じっとしているのが苦手
- 整理整頓や準備、時間の管理が苦手
- こだわりがあり、学習への偏りも多い
- 他者の気持ちを理解することが難しい
- 言葉を直接的に捉えて一喜一憂する
- 算数や国語の問題内容をイメージすることが苦手
放課後等デイサービス オレンジスクール藤沢教室
【TEL】0466−86-7672
【MAIL】fujisawa@orangeschool.jp
【お問い合わせ】
************************
藤沢教室の半径2Km以内には、本町小学校・藤沢小学校・大道小学校・村岡小学校・鵠沼小学校・新林小学校・高谷小学校・鵠洋小学校・大清水小学校・片瀬小学校があります。
※自治体の助成により無料もしくは低額にて療育・学習指導が受けられます。まずは、市役所/相談支援事業所/当事業所にご相談ください。
※放課後等デイサービスは、「放デイ」「放課後デイ」「放課後デイサービス」と略して呼ばれています。
************************
- 「文部科学省 小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 算数編」P.79、https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/03/18/1387017_004.pdf(2024年4月19日 確認) ↩︎
- 同上、P.108 ↩︎