オレンジスクール

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2019-09-30

やる気をひきだす方法についてのお話

子どものやる気を引き出すやり方の1つとしてトークンシステムというものがあります。

上手に使えば子どもたちの良い行動を増やす(強化する)ことができます。

 

トークンシステムとは

よく例として挙げられるのは、お店のポイントカードです。

お買い物をするとたまるポイントを集めると、景品と交換できたり、500pt貯めるとそのまま500円お値引き!などの嬉しい結果が待っていますよね。

そうすると同じ必要な物を同じ値段で買うにしてもポイントのつくお店の方で買いたいな、ポイントが多くつく日にたくさん買おう。と思うと思います。

お店側はお客さんにしてほしい「買い物」という行動を強化するために景品や割引券などのご褒美を用意します。

このとき、そのご褒美自体のように勝ちのあるものではなく、ご褒美と交換するためにもらうポイントのことをトークンと言います。

お客さんだけが得をするだけではなく、お店側にとっても、お客さんにしてほしい行動を強化できることや、買い物の度に毎回毎回大きなご褒美を用意する手間や出費がないことがメリットとなります。

 

更に言えば、今皆さんが使っているお金自体もトークンシステムと言えます。

お仕事をしたらお金がもらえるということを知っているから1カ月頑張ってお仕事しますよね。お仕事をするという行動が強化された状態です。

 

ポイントがたまるとき、お給料をもらったときとっても嬉しいですよね。

本当の目的は、ポイントで景品や割引に交換することやお金で物を買ったり楽しい場所に行くことであってもそれに交換できるポイントを得るときにはトークン自体がご褒美のような効果をもち、達成感を得ることができます。

 

このシステムをお家でも取り入れることで、お子さんの良い行動を増やし、問題となる行動を減らすことができたり、

学習など課題に対してのやる気を引き出すことができます。

 

トークンシステムの利点

 

・視覚的に見える

(表を作ってシールを貼ったりポイントカードを作ることで自分の頑張りや目標までどのくらいなのかを見ることができる。)

・ルールが分かりやすい

(~をしたら〇ポイント、~できたら〇ポイント)

・1つ1つで達成感を味わえる

(即時称賛、トークン自体もご褒美の効果)

 

視覚的に見えることや、何をしたら良いのかのルールが分かりやすいという特徴は発達障害のあるお子さんにとってもストレス無く取り組みやすいという利点になります。

また、良い行動ができたときにシールやスタンプをすぐにもらえることで達成感をもち、また頑張ろうとやる気につながります。

 

事前契約が大事

トークンシステムでは、事前にトークンを渡す側ともらう側で同意することが大切です。

①何をしたらポイントがもらえるのか

(「~ができたら〇ポイント」の約束を納得してもらう)

②ポイントを集めたときのご褒美

(欲しい!と思えるご褒美であること)

この2点についてしっかりと

 

ご褒美の値切り交渉にはのらないこと

・交渉にのってしまうと交渉したことが強化されてしまう

(~したから、ポイントを得ることができた!と間違った直前の行動が強化されてしまう。)

→自分の中にしっかりとラインを作っておくことが大事

「もうちょっとだからもうご褒美頂戴!」「明日もっと頑張るからご褒美今日が良い!」など子どもから値切り交渉があるかもしれません…

「確かに一理あるかも…?」「本当に明日頑張れるの?約束だよ?」と受け入れてしまうと、子どもたちにとっては、労せずしてポイントを手に入れることができた「交渉する」という行動が強化されてしまい、その後も値切り交渉をしてくることになってしまいます。

事前契約で確認した「~したらポイントがもらえる」という約束は良い方にも悪い方にも違えないよう気をつけましょう。

 

最後に

トークンポイントで交換できる景品は、その子どもが欲しいと思えるものである必要がありますが、お子さんの発達段階に合わせ、いくつかの景品をお店屋さんのようにならべて交換の場を作るなどの工夫をいれることで、自分にとって欲しいと思えるご褒美を自分で選び、値札を見て手持ちのポイントと交換、手持ちのポイント内でのやりくりするなどのお買い物の練習や、大きなご褒美を得るためにポイントを貯金するなどの、生活に必要なスキルの学習や練習にも使えます。

取り入れられそうな場面があったらぜひお試しいただければと思います。