生活算数②~初めての時計学習~

こんにちは!放課後等デイサービス・オレンジスクールあざみ野教室です。
12月は、クリスマスやお正月準備など、1年で最もイベントが多く心躍る月ですね。
お子さまたちはサンタさんからのプレゼントを楽しみに、指折りかぞえて過ごしていることでしょう。
さて、今回は生活算数第2回「時計の学習」について、お話したいと思います。
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なぜ時計学習に取り組むのか
小学校に入り、お子さまの学習でぶつかる大きな壁の一つが「時計」ではないでしょうか。
特に、視覚優位や順序立てて考えるのが得意なお子さまにとって、長針と短針が同時に動くアナログ時計は、情報量が多すぎて混乱しやすいものです。
時計の読み方を習得することは、単なる知識の習得に留まらず、
・見通しを持って行動する力
・時間の管理能力
・集中力の維持
といった、将来の自立に繋がる大切な力を養う土台となります。
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予定表を書こう!
オレンジスクールでは「時間の見通しを立てる」練習として、登校してすぐに予定表を書きます。
まず、開始時刻と活動内容を記載します。

次に、その時刻に合わせた時計の絵(長針と短針の位置)を、予定表に書き込んでもらいます。
この活動を通じて、「この針の位置になったら、この活動が始まる」という視覚的な関連付けを強化し、時計が自分たちの活動と結びついていることを体験的に理解出来るようになります。
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模型を使った「書いてみる」ための土台作り
予定表に直接時計の針を描くことが難しいお子さまには、模型を活用した支援を行います。
・模型で針を操作し、視覚で確認
職員が「長い針はここ、短い針はここだよ。」など声をかけながら、一緒に模型の針を動かします。
この工程で長針と短針の連動を、手を動かしながら視覚的に体感してもらいます。
・「模型の針の形」を写す感覚で描く
模型で正しい時刻を確認した後、「この針の形を、予定表の時計のところに描いてみよう!」と促します。
正解が目の前にある状態にすることで、正しく書き写すことができ、「分かった!」という成功体験を積み重ねることができます。

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長針と短針に慣れてきたら…
時計の学習は、スモールステップで、自信を持って着実に理解を積み重ねられるよう配慮しています。
前のステップに慣れたお子さんから順に、1時間単位、30分単位、15分単位、5分単位といった細かい単位の読み方の学習へ進みます。
また、時間の経過の感覚を養う問題や、文章問題といった応用的な学習も導入しています。

〈時計の文章問題の例〉
① 家を8時50分に出発して、塾に到着したのは9時30分でした。
家から塾に着くまで、何分かかりましたか?
② たろうくんは朝、目が覚めると7時20分であることが分かり、20分も寝坊した!と大慌てで準備をしています。
たろうくんは、本当は何時何分に起きる予定でしたか?
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まとめ
時間を意識する力は、学校やお友達との活動、そして将来の生活をスムーズにするための大切な土台です。
当教室では、お子さまの「できた!」という小さな喜びを大切にしています。
日常生活に結びつく具体的な教具などを通じて、時計を「便利なツール」として使えるよう、これからも丁寧にサポートしてまいります。
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こだわり、学習遅滞、不登校、多動、注意散漫、音に敏感など、お子さまの発達・成長・学力でご不安なことがありましたら、ご相談ください。
- じっとしているのが苦手
- 準備や時間管理が苦手
- 空気がよめない
- 周囲が気になり集中できない
- こだわりがあり学習にも偏りが多い
放課後等デイサービス オレンジスクールあざみ野教室
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