感情の言語化
夏休みも明け、だんだん日が短くなり秋の訪れを感じる季節ですね。
新年度も半分が過ぎ、あっという間にもう9月になりました。
お子さまたちは、元気にオレンジスクールに登校しており、夏休みの思い出をたくさんお話してくれています。
さて、今回は、感情の言語化の支援についてお話します。
感情とは
感情とは、喜び、怒り、かなしみ、うれしい、不安等、たくさん種類がありますね。
お子さまも、学校や家、習い事等でたくさんの種類の感情を感じていると思います。
うれしさや楽しさといった、ポジティブな感情は心身の健康や発達に良い影響をもたらすとされています。
反対に、過度なネガティブな感情は、健康被害や鬱、引きこもり等の原因になる可能性が高いとされています。
ネガティブ感情の消化
ネガティブな感情は、言語化して紙に書き出したり、他者に伝えることで、不安や恐怖心を軽減することができます。
ですが、「いやだった」「モヤモヤする」等、具体的ではないぼんやりしている感情を、自由に言語化するのは難しいと思います。
その際は、いくつか選択肢を用意して、その中から選ぶことも効果は見られ、不安感の軽減やモヤモヤした気持ちを晴らすことにもつながります。
楽しい、嬉しい、悲しい、怖い、イライラする等の大まかな感情の言葉から、ジャンプしたい、走り回りたい、鳥肌がたった、吐きそう等、具体的な身体の変化を言葉に表すことも効果的です。
具体的に言葉で表すことで、ことばと感情の結び付きが強化されます。
あざみ野教室での取り組み
オレンジスクールあざみ野教室では、「学校どうだった?」と質問するよりも、「学校楽しかった?」「学校しんどかった?」等、気持ちの言葉を盛り込んだ質問をすることで、お子さまが感情に意識を向けることができるよう、コミュニケーションの支援をおこなうときもあります。
「早起きはしんどかったけど、お友達と遊ぶのは楽しかったな」等と、一日の中でも感情が変化することに焦点を向けると、感情に付随する出来事やトラブル、友人関係についてお子さまから話してくれることもあります。
また、プリント教材を使って、気持ちの言葉の種類を多く学んだり、作文の中に「どう思ったのか、どう感じたのか」を盛り込むことで、お子さまが自分の気持ちに意識を向けることができるよう支援しております。
取り組みの具体例
・お子さまにインタビューしてみる
・お子さまに何かを教えてもらう
・お子さま主体でゲームやクイズ等の活動をおこなう
・5W1H(いつ、どこで、だれと、何を、なぜ、どのように)を質問しつつ、連鎖される感情を聞き出す
・「うん」で答えられない会話をする
上記のようにコミュニケーションを取ることも非常に効果的です。
感想を伝えあおう
創作活動や集団活動を通して、感想を伝えあう場面もあります。
感想を言葉にして書く際に、「楽しかった」「楽しくなかった」等と端的な言葉で書くお子さまが多いですが、何が楽しかったのか?(作るのが楽しかった、お友達が作っているのを見て楽しかった、作った後遊べたから楽しかった等)と具体例とつなげて書くことができるといいですよね。
「楽しくなかった」と書いているお子さまには、なぜ楽しくなかったのか(難しかったから楽しくなかったのか、仲の良いお友達がお休みだったから楽しくなかったのか、上手く作れなかったから楽しくなかったのか)と質問することで、「楽しい・楽しくない」の裏にある心情を言語化できるよう支援しております。
まとめ
感情の言語化は、大人でも難しい場面も多々ありますね。
紙に書き出したり、「なぜそう思ったのか、なぜそう感じたのか」について意識を向けることで、ネガティブな感情の軽減が期待されます。
ポジティブな感情についても、意識を向けるだけで、「自分はこれをしているときに楽しさを感じるんだ」等と自己分析に繋げることができます。
オレンジスクールあざみ野教室では、学習時間と療育時間、集団活動(創作活動、地域活動)の時間を設けております。
それぞれの時間で、お子さまが思ったこと、感じたことを言語化するお手伝いをしたり、プリント課題を用いて感情について学んでいます。
今後も、お子さまが自分の気持ちに向き合い、お友達や職員に伝えられるよう、日々支援して参ります。
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こだわり、学習遅滞、不登校、多動、注意散漫、音に敏感など、お子さまの発達・成長・学力でご不安なことがありましたら、ご相談ください。
- 見通しを立てるのが苦手
- 自分の考えをうまく表すことができない
- 空気がよめない
- 周囲が気になり集中できない
- こだわりがありお友だちと協力しづらい
放課後等デイサービス オレンジスクールあざみ野教室
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【MAIL】azamino@orangeschool.jp
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