なぜ大きな声を出してしまうのか
こんにちは!オレンジスクール青葉台教室です。
6月が終わり梅雨も明けて、からっとしたお天気が見受けられるようになりましたね!
青葉台教室では教室内でも熱中症を引き起こさないため、子どもたちに「暑かったり、寒かったりしませんか?」など体感温度をお伺いしたり、水分補給をするタイミングについての声かけを行っています。また、ふとした際に子どもたちは自身の身体の疲れ具合が分からず、体調を崩すこともありますので、会話のなかで普段と何か異なるなど「小さなサイン」に気付けるように、日頃より意識して支援をしています。
適切な声の大きさとは
さて、本日お話する内容は「声の大きさ」についてです。
発達に困り感を抱える子どもたちの多くは、「声」を理由に周囲との関わりに障壁が生じたり、学校生活・社会活動などで孤立感をおぼえたりと「なぜ、お友達から避けられているんだろう。」と悩みを抱えている可能性があります。そのため、今回は「突然大きな声を出してしまう場面」の例をみながら、どのように青葉台教室では自分の声の大きさについて知り、コントロールするための提案をしているか、ご紹介させていただきます。
突然大きな声を出してしまう場面
授業中といった周りの人が学習に集中している場面で、突然「わ!」「あ~!」など大きな声を出してしまう児童がいた場面に遭遇した際に、私たち大人はどのように声をかけたら良いのでしょうか。まず、児童が「なぜ大きな声を出してしまったのか」理由を探ってみましょう。
考えられる理由
- 自分を見てほしい(周囲からの注目を得たい)
- 自分の声を刺激としている(大きな声をだすことで安心・安定につながる)
- 不安の解消(自分だけついていけないことに困っている・または不安になっている)
- 大きな声を出している認識がない(感覚過敏でなにか不快なことがあり、それに付随して無意識に出している)
1と2については、大きな声を出して周囲に反応をもらった・自身が安定した経験から、児童が誤学習し引き起こっている可能性があります。その際には周囲の人から、「うるさい人」「わざと大きな声をだしている人」とネガティブな印象を児童が受けていることが考えられるため、大人は「その行動をしていると、周りからどのように思われてしまうのか」と自分の行動が引き起こすデメリットについて、客観的な視点を話すことが必要です。また、いつもの声で話してくれれば充分相手に伝わることや、「あなたのことは(私たち大人が)しっかりと見守っていますよ。」と注目を得ずとも気にかけている味方である旨を改めて話すことで、児童のこころに伝わるものが少しずつでもあると思います。
3と4については、児童は自分が困っている状況であると認識できていない・認識できていても正しいヘルプの仕方がわからないことが予想されます。その際には児童に「どうして大きな声を出してしまったのか」理由をヒアリングすることから始めています。困っている状況がわからない際には説明が上手くできず、長い時間を要するかもしれません。しかし、児童本人も理由がわからず混乱していることでしょう。そのようなときには、「先生のお話がわからなかった?」「暑くて集中できなくなりましたか?」とさまざまな質問を投げかけてみてください。この場合は理由が分かれば、「大きな声は周りの人がびっくりしてしまうから、いつもの声で呼んでくれれば協力できるからね。」と優しく伝えています。適切なヘルプ要求の練習にもなりますね。
今回例にあげた内容はほんの一例にすぎませんが、その他の状況でも活かせる場面はあると思います。子どもたちの行動をみて、社会で生活する上でのマナー「声の大きさ」について、今後も教室全体で引き続きご支援を続けてまいります。
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・じっとしているのが苦手
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※放課後等デイサービスは、「放デイ」「放課後デイ」「放課後デイサービス」と略して呼ばれてもいます。