幼児期に育む伝える力~part1~
「一緒に遊ぼう!」 「仲間に入れて~!」
「貸して~」「いいよ!」 「ごめんね」「ありがとう」
このように自分の気持ちを言葉で表現できずに、
「順番を待つことができない」
「無理やりおもちゃを取ってしまう…」
「すぐに手が出てしまう…」
このような行動を目にしたことはありませんか。
「伝える力」というものは、他者と関わっていく中でとても大切なことです。
相手に自分の思いを上手に伝えることができれば、良好な人間関係を築くことも可能となります。
そこで今回は、「伝える力」を育んでいくための支援内容を一部ご紹介します。
①さまざまな感情を知ろう
人にはさまざまな感情があります。
嬉しい時や楽しい時は、笑っている顔を見せることで
「〇〇ちゃんは楽しいんだ!」「〇〇くんは嬉しいんだ!」と表情で判断します。
そして、その表情を見せながら
「~って楽しい!」「~だったから嬉しい!」等、言葉と表情を結び付けることで、相手が何に対して喜んでいるのか、楽しんでいるのかを知ることができます。
コミュニケーションスキルを養うには、相手の表情を汲み取ったり、相手の発した言葉から感情を感じたりすることが大切ですが、まずは、自分の感情はどんな気持ちで、どんな表情を見せているのかを知っていくことが重要です。
ピコ溝ノ口教室ではまず、さまざまな感情や表情の学習を実施しています。
- 【嬉しいときの顔】は、どんな表情をするのか
- 【悲しいときの顔】は、どんな表情をするのか
と気持ちと言葉の一致を学習していきます。
写真下のように、さまざまな表情のイラストカードを用いて、仲間分けをしてもらいます。
そしてその後、どんな場面で、どのような表情になるのかを子どもたちに考えてもらいます。
小さいお子様は場面の想像をしながらお話をすることはまだ難しいため、こちらから場面の提示をしていきます。
例)(写真1番上)
- 指導員:「サンタさんからプレゼントをもらったら嬉しいかな?悲しいかな?」
- 児童 :「嬉しい!」
- 指導員:「嬉しいよね!嬉しいお顔はどんなお顔かな?(イラストカードを提示しながら聞く)
- 児童 :「(こっち)←笑っている顔を選択」
またその際には、お子さまにもそのときの表情を実際に真似してもらいながら、感情表現の方法を身に付けていきます。
このように、
「この時(場面)で、この表情をしたら自分の気持ちが相手に伝わるんだ!」ということを伝えていくことで、さまざまな場面にあった感情を知ることができます。
②気持ちを言葉にしよう
自分の気持ちを言葉で表現することは、簡単なことではありません。
普段の親子の会話で、お子さまが様々な表情を見せてくれた時には、なるべく気持ちを言葉にしてあげましょう。
笑顔を見せていたら、
「公園で遊べて楽しかったね」、「動物園にいたパンダ、可愛かったね」
涙を流していたら
「走って転んで痛かったね」、「お友達とバイバイしたから寂しかったね」などのように、
なぜその表情をしているのかを言語化してあげることで、「楽しい」「嬉しい」「悲しい」などの一言だけではなく、
なぜ、どうして「楽しかった」のか
どこで、どうやって「悲しかった」のかをお話できるようになると、
自分の気持ちを言葉で表現し、人間関係の構築も自分自身でできるようになります。
③実践してみよう
溝ノ口教室では、実際に集団療育でゲームを実施していきながら、勝ったときや負けたときの感情表現の仕方を学習しています。
勝ち負けそれぞれのときの言語表現方法を教えていきながら、お子さまにも実践してもらうことで、定着を図っていきます。
いかがでしたでしょうか・・・?
ご家庭でも実践のできる声掛けの工夫等もありますので、是非やってみてください!!
次回は、伝える力の次のステップである、「伝えるときの話し方」「Help要求」についてご紹介をします!
オレンジスクールピコではお子さまの発達段階や、認知特性に合わせた支援をご提案させていただきます。
お子さまのご様子で気になることがございましたら、いつでもお気軽にオレンジスクールピコにお問い合わせください^^
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