字を見て子どもの世界を理解する
こんにちは!オレンジスクール鶴見教室です!
涼しかった夏も終わりを告げ、静かだったセミの鳴き声も少しずつ聞こえてきました。
夏休みに入った子どもたちは、夏休みの宿題やお出かけの予定など笑顔で話しかけてくれています。
発達に困難のある子は、勉強が苦手を抱える子も多くいます。しかし、子どものノートやプリントを見ると、
- 字が崩れている
- 「とめ・はね・はらい」が雑になっている
- 線が1本多い
など、惜しい間違いもよく見られます。もちろん、人間には得意不得意がありますのでケアレスミスはあって当然ですが、どうすれば字の間違いは減らせるのでしょうか?
字には特徴が現れる
大人から見ると「汚い字」と一括りにしてしまいがちになりますが、よく見るとその中でも色々特徴があります。
特徴がわかると、その子が頭でどう漢字を認識して間違えているのか傾向が見えてきます。今回は、よくある字の間違いから、その子がどう字を認識しているのかという話を紹介します。
字の形が少しだけ違う
上の写真のように、線が一本多かったり、形が少しだけ異なったりして間違っている場合があります。
これは、「文字を形として認識することが得意」だけど、「集中して細かい箇所を見るのは苦手」という子に多い間違いです。
イメージで記憶するのが得意な分、大枠の形はすぐに覚えることができますが、細部を捉える力が低いので、うっかり線を書き忘れたり、多く書いてしまったりします。
このような子には、例えば「間違い探し」などの細部に注目して見る遊びなどが苦手を克服するトレーニングとして有効です。
読み方が同じ字と間違える
上の写真のように、読み方は同じだけど異なる字を書いてしまう子もいます。これは、漢字を読み方という「音」で結びつけて覚える子に多い間違いです。
漢字には「字が異なっても読みが同じ」という字がたくさんあります。よって音で覚えることが得意な子は、聞いたことを記憶する力が高くても、複数の候補からどの字か判別する箇所で間違ってしまうケースが見られます。
「見る・観る・診る」「登る・上る」「生かす・活かす」「作る・造る・創る」など、使い分けがわかりにくい漢字はたくさんあるので、「音」で覚えることが得意な子にはこのような間違いが起こるのです。
よって、漢字を覚える時は、
- 「目で見る時は『見る』」
- 「風景を眺めるときは『観る』」
- 「お医者さんが患者さんを診察する時は『診る』」
などのように、同じ読みの言葉を一覧表にして意味の使い分けを明確にすることで、理解が進みます。
最後に
子どもの間違いにも色々ありますので、ただ「正しくやりなさい!」というのではなく、その子の課題を解決する手段を提供することが大切です。どうすれば良いか明確になれば、子どもたちは一生懸命取り組んでくれますので、その期待に応えられるよう職員一同頑張ってまいります(^ ^)
お子さまの学習やコミュニケーションに悩みを抱えていることなどありましたら、お気軽にご相談下さい。
今後も子どもたちにとってよりよいサービスを提供できるよう引き続き精進してまいります。よろしくお願いします。
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