漢字の学習について
こんにちは。オレンジスクール小岩第2教室です。
2学期が始まって早2か月が経とうとしていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

2学期は学習内容が複雑化する時期ですが、
中でも漢字は各学年で2学期が一番習う字が多く、難易度も上がります。
最近、小岩第2教室に通うお子さんからも、
「漢字が難しくて大変」という声が聞こえてくるようになってきました。
そこで、今回は、小岩第2教室で取り入れている漢字学習の一部をご紹介します。
漢字の『なぞり書き』と『視写』の教材一例
学校で出される漢字ドリルの宿題では、主に
①漢字の書き取り(訓読みと音読みの確認、意味、熟語、文づくり)
②読み問題
③書き問題
の順になっている場合が多く、漢字を『書いて覚える』反復練習に重きが置かれています。
中でも、ドリル本体と漢字ドリル用ノートに共通して、
薄く書いてある文字の上から鉛筆で書く『なぞり書き』があります。
小岩第2教室でも、お子さまの学年や理解度に合わせた漢字なぞり書き教材を用意しておりますので、
その一部をご紹介させていただきます。
まず、特に漢字が苦手なお子さんには、なるべく大きな字をなぞり書きできるようにします。
取り組む漢字の文字数は少なくし、そのかわりに、書き始める前に必ず
「ゆっくりと丁寧に線の上をなぞって書いてみよう」
と声掛けします。

※大体一マスあたり5㎝四方の大きさにしています※
二回目のなぞり書きは、細い線をなぞってもらうようにしています。
一回目よりも注意深くなぞり書きをしてもらうためです。
こうしてスモールステップで少しずつ書くことに慣れていった後、
最後になぞり書きをした漢字を『視写』します。
(視写とは書いてある字を目で見て確かめてそのまま書き写すことです)
視写を終えた後は、書いた文字の訓読みを音読してもらいます。
訓読みは日本語として理解できるので記憶に残りやすいため、
特に漢字が苦手というお子さんの場合には、まず訓読みを優先して音読します。
イメージが掴みやすいよう『走る』・『歩く』、『話す』・『聞く』と対になっている漢字を
なぞり書きと視写と訓読みで同じ一つのプリントにまとめています。

同様に『出る』・『入る』、『読む』・『書く』と対になっている漢字のプリントです。


上記は、特に漢字が苦手なお子さまが「漢字を書く」のに慣れることに重きを置いた教材ですが、
漢字を書くことに慣れたお子さまには、問題形式のなぞり書きと視写のプリントも用意します。

↑3年生用

↑5年生用
小学校1年生から6年生まで対応できるこのプリント(すきるまドリル)では、
短文の中の漢字や熟語の音読み・訓読みの使われ方をイメージすることが出来ます。
先程と同様に、なぞり書きを丁寧におこなったほうがその後の視写がスムーズになるため、
「お手本として見やすい字になるように、なるべく線の上をなぞり書きしてみよう」
と声掛けすると、次第に意識して線の上をなぞろうとするようになっていきます。
こちらのプリントも、なぞり書きと視写が終わった後に問題文を音読して読みを確認すると、
視覚と聴覚が同時に刺激され、より記憶が定着して覚えやすくなるため、おすすめです。
漢字学習の声掛けをする際のポイント

お子さんの漢字学習を見守る際に効果を発揮する声掛けは、
まず書き始める前に「ゆっくり丁寧に書いてみよう」という一言です。
そして、もし形が崩れた部分があった場合でも、一画でもしっかりと書けている部分があれば
「ここ、かっこよく書けたね!」「しっかりと線の上をなぞれたね。すごい!」
とたくさん褒めてから「ここをこうすればもっとかっこよくなるよ」と伝えます。
なぞり書きで薄い線の上を慎重になぞることに慣れてきたお子さんは
お手本を注意深く見ることが身についてきているので、
お手本と自分の字を見比べて違いを発見することが出来るようになっていきます。
そのため、より素直に間違いを受け止めて直してくれるようになることが多いです。
なお、白黒思考で完璧主義になりがちなお子さんの場合、
「字が綺麗」「お手本の字みたいで上手」という声掛けを頻繁にしすぎると、
周りに称賛されたい思いと完璧を求める自身の思いが溢れるあまり、
納得する字が書けるまで何度も消しては書きというループにはまってしまうことも考えられるため、
褒めて伝える際に配慮が必要かと思います。
漢字の書字の練習で大切にしていることは、あくまでも『丁寧に正しく書けているか』という点になります。
まとめ
今回は、小岩第2教室での漢字学習の取り組みの一部として『なぞり書き』をご紹介しました。
学校の漢字ドリルなどでは、何度も繰り返し書字して覚える反復練習が主ですが、
特に漢字が苦手なお子さんにとっては苦痛になってしまう一面もあります。
ご紹介した方法は、少ない回数でもゆっくり丁寧になぞり書きをおこなうことで
『この数回だけ頑張ってみよう』という意識が芽生えやすく、
集中力が長く続きにくいお子さんにもおすすめです!
オレンジスクール小岩第2教室では、
お子さまの特性や理解度に寄り添った学習支援をおこなっております。
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