『誘う』ってむずかしい?子どもたちの関わりのステップ
こんにちは!放課後等デイサービス・オレンジスクールあざみ野教室です。
秋も深まり、お子さまにとっては行事の多い、にぎやかな季節がやってきました。
体育祭や文化祭といったイベントを通して、お友達との関わりが深まるこの時期は、社会性を育む大切なチャンスでもあります。
今回は、そんな「お友達との関わり」に注目し、教室での取り組みをご紹介いたします。
自分の気持ちを伝えるには?

人間関係を築くうえで、まず大切なのは「自分の気持ちを相手に伝えること」です。
そのためには、自分が何を感じ、何を思ったのかをきちんと捉える“感じる力”が必要になります。
あざみ野教室では、質問カードやSST(ソーシャルスキルトレーニング)を通じて、子どもたちが自分の気持ちに目を向けられるような支援を行っています。
お子さまが好きなものや興味のあることを職員に伝えてくれることで、職員がその情報をもとに働きかけ、お友達と共通の話題として共有できる機会をつくることもできます。
また、好きなものを相手に紹介する経験を通じて、自分の心や頭に浮かんだことを言葉にする力――「言語化する力」も自然と育っていきます。
思いやりを育てよう

自分の気持ちを相手に伝えられるようになったら、次に大切なのは「相手の気持ちを考えること」です。
相手がどう感じているのか、どのように思っているのかに意識を向けることで、「思いやり」の気持ちが育まれていきます。
また、自分とは違う考え方や感じ方を受け入れ、価値観の違いをすり合わせていくことも、人間関係を築くうえで欠かせません。
あざみ野教室では、時にお友達からおもちゃを奪ってしまったり、煽るような口調で話してしまうお子さまもいらっしゃいます。
「もし自分が同じことをされたら、どう思うかな?」と問いかけても、「別に何も思わない」と答えるお子さまもいます。
相手の気持ちは目に見えないため、子どもたちにとって想像するのが難しいことも多くあります。
そのようなときには、「みんなで遊ぶことの楽しさ」や「教室のおもちゃはみんなのもの」というルールを伝えたり、言葉遣いを職員と一緒に振り返ったりすることで、自分の言動を見つめ直す機会をつくっています。
こうした経験を少しずつ積み重ねていくことで、自分の行動を振り返る力が育ち、他者との関わり方も学んでいけるよう、支援を行っています。
誘う力を育む

お友達との会話を楽しむスキルが育ち、関係づくりができるようになってきたら、次のステップは「誘う力」を育てていきます。
自分から話しかけることが苦手で、なかなか一歩を踏み出せないお子さまもいらっしゃいます。
そのような場合には、職員と一緒に誘いかけの練習をしたり、まずは親しい職員から誘う体験をするなど、段階的なアプローチを行います。
こうして少しずつ練習を重ねることで、お友達に自発的に声をかける行動が増えていきます。
また、「自分から誘って、やりたかったゲームができた!」というような成功体験を積むことで、「また誘ってみよう」「今度も一緒に遊びたい」という気持ちが育ち、より深い関係性につながっていきます。
「誘う力」は、コミュニケーションスキルの中でも比較的高度な力ですが、学生生活の中で友人関係を築くためにはとても大切です。
あざみ野教室では、異年齢のお子さまたちが通っているため、小学生が中学生を誘って一緒に遊んだり、高校生が小学生にゲームの遊び方を教えたりするような、微笑ましい関わりも日常的に見られます。
まとめ

人間関係を築くうえで欠かせないのが「コミュニケーション」です。
言葉によるやりとりだけでなく、適切な距離感を保ったり、おもちゃを共有したりといった「非言語的な関わり」も大切なコミュニケーションの一つです。
人はそれぞれ考え方や感じ方が異なりますが、感情や意見を他者と共有することで、お互いを理解するきっかけとなり、関係性が深まっていきます。
あざみ野教室では、お子さまたちが自分の力で関係を築いていけるよう、必要に応じて会話の橋渡しをしたり、ゲームへの誘いをサポートしたりと、関わりのきっかけづくりを行っています。
これからも、お子さまが自発的にコミュニケーションをとり、お友達との関係を育んでいけるよう、丁寧に支援を続けてまいります。
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