
火事想定の避難訓練をおこないました
蒸し暑い日々が続き、子どもたちも額に汗を浮かべながら教室を訪れています。
今回は、6月28日(土)にオレンジスクール小岩第2教室で実施された火事想定の避難訓練の様子をご紹介します。

導入

『集団支援中に隣家より火災が発生した』という想定に基づいた避難訓練を行いました。最初に、指導員から
・「これから『お隣の家で火事が起きた』という設定で避難訓練をおこないます」
・「訓練だからといってふざけたりせず、先生の言うことを注意深く聞いて行動します」
と書いた掲示物をホワイトボードに貼って見せながら説明をしました。どのお子さんも真剣に耳を傾けています。
『お』『か』『し』『も』『ち』の約束





続いて、災害発生時に子どもたちが安全に避難するための約束事『お』『か』『し』『も』『ち』のイラストをホワイトボードに掲示。
『押さない』『駆けない』『しゃべらない』『戻らない』『ちかよらない』を徹底することの大切さを説明しました。
(今回は特に大事な『お』『か』『し』『も』に焦点をあててお話ししています。)
ヘルメットの装着方法を練習
次に、ヘルメットのベルト金具を自分で着脱できるよう練習しました。

教室(指導室内)に人数分のヘルメットが備えてあることを説明し、一人一人にヘルメットを渡してベルトの着脱操作を行います。
子どもたちはヘルメットで遊んだりふざけたりすることなく、真剣に指導員の話をきいてくれました。

ベルトはリュックサック等の装着部分と同じような構造になっており、簡単に着脱できる仕組みではありますが、いざ被災した時に焦らぬようにあらかじめ実物を見ておくことは大切です。一人では難しいお子さんには指導員がサポートをしながら、全員でヘルメットをかぶることが出来ました。

装着金具に指や顎の肉を挟まないよう気をつけながら……

これで装着完了。
ヘルメットの後ろ側には、下記の画像のような頭部のサイズ調整金具もありますので、頭が小さい場合でも調節をすれば大丈夫です。

当日は真夏のような陽気で大変気温が高かったため、訓練ではヘルメットを脱いで避難することを説明した後、指導員がヘルメットを回収します。
また、熱中症の危険も鑑みた上で、本日の訓練では、『災害時対応マニュアル』に定めている避難場所である『小岩の森公園』ではなく、建物前の駐輪場まで行って帰ってきて終了となることも併せて説明しています。
訓練開始 消火活動・避難

次に、指導員が本物の消火器を持って来て、ホワイトボードの方に向かって消火活動(疑似)をします。
消火器から大きな音が鳴るのではないかと耳を塞いでしまうお子さんもいましたが、指導員がそばについて『訓練につき消火器は作動させないので大丈夫』ということを伝えると、次第に落ち着きを取り戻すことが出来ました。
水分補給をして喉を潤した後は、いよいよ移動を開始します。
火事想定のため、ハンカチや手で口を覆いながら身を低くして避難することを伝えると、ご自分のハンカチを持参しているお子さんは素早くハンカチを取り出してくれました。

身を低くしたまま教室のドアの前に移動して一列に並び、全員が揃っているかを点呼確認の後に、避難します。
先述のとおり、暑さ対策のため実際の避難場所の『小岩の森公園』までは行かず、教室のエントランスを出た建物前の駐輪場まで移動しました。
素早く静かに全員が避難を完了した後、駐輪場にて指導員が点呼を取ります。
その後は再び経路を辿って指導室に戻り、教室長から訓練の振り返りと総評をして終了となりました。
総評
事前の説明の際から、参加した児童の皆さんは真剣な表情で避難訓練の意義と目的について耳を傾けてくれました。
今回は火災想定の訓練でしたが、1995年1月、阪神淡路大震災の際、現在のような耐震性の高い建物が多くない年代の
真冬の早朝に直撃した大地震が、朝食の用意をしていた台所や暖を取るためのストーブにより火災が発生したことを伝えています。
迫る炎はもとより、火事の際には煙を吸い込んでしまうことがとても危険であること、そして災害が生じた際には、年齢に関係なく
誰もがパニック状態になりかねません。訓練は、繰り返し【(災害が実際に)生じたもの】と仮定して行うことで、実際場面での混乱を抑え、
冷静に何をなすべきかを混沌とした状況の中で示してくれます。そのために訓練が必要になります。
また、迅速に避難ができることは、身の安全の確保がなされること、すなわち、ご家族との再会の可能性を高めます。
児童の皆さんが指導員の話に耳を傾けたり指示に従うことが、迅速に避難ができる状態を作り、ご自身とみんなの
安全を高めるためにできるとても大切な協力行為であることをお話しました。
訓練中、私語もなく、整列や点呼、説明から訓練の振り返りに至るまで、真剣に耳を傾けて参加してくれた皆さんに
協力してくれてありがとうございました、とお伝えしています。(教室長)
まとめ

今回の避難訓練は、
・ヘルメットの装着練習
・猛暑の中での避難訓練のため、駐輪場までの避難
上記の二点を特に留意しながら行いました。
訓練を通して防災用のヘルメットに触れてもらい、実際に自分で装着の操作を行ってみることによって、いざ被災した時に落ち着いて行動できることを目指しましたが、全員がこちらの指示にしっかりと耳を傾けて訓練を行い、ヘルメットの着脱も問題なく行うことが出来ていました。
オレンジスクール小岩第2教室では、年に2回の避難訓練を実施予定です。
今後も様々な想定で訓練をおこない、お子さまの安全を守れるように心がけてまいります。(N.O)
放課後等デイサービス オレンジスクール小岩第2教室
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