
『質問くじ』で会話しよう

新年度のご挨拶
ご進級・ご進学、おめでとうございます。オレンジスクール小岩第二教室です。
新年度もよろしくお願いいたします。

4月、新しい学級や友達、担任の先生が変わったりなど、様々な変化があったことと思いますが、環境の変化に適応するのは大人でも難しいことです。
それにもまして、経験の少ない子どもの立場では、変わったばかりの新しい人間関係に慣れるのに精いっぱいで緊張してしまうことも多いと思われます。
学校は、友達との関係が良好ならば楽しい場所となり得ます。楽しい場所にいれば、お子さんはのびのびと力を発揮することが出来るでしょう。
反対に、友達との関係がうまくいかなかった場合、学校はつらい場所になってしまい、行くこと自体が苦痛となってしまいます。
今回は、円滑な友達関係の構築にかかせない『会話』のやりとりを練習するのに役立つソーシャルスキルトレーニングとして、小岩第2教室での取り組みのひとつを紹介させていただきます。
会話の基本スキルとは


私たちが相手と会話をするときには、
『話している人を見て聞く』『あいづちをうつ』『最後まで聞く』
という『相手の話に意識を向け、受け止めるスキル』と、
『自分のことを話す』『相手の顔を見て話す』『聞こえる声で話す』
という『自分の言いたいことを相手にわかりやすく伝えるスキル』を無意識に使っています。
しかし、他者へ意識を向けることに慣れていなかったり、他者を認識する力が未熟のままだと、自分の言いたいことだけを一方的に話してしまったり、相手の話を遮ったりしてしまうことも起きてしまいます。
上記のような会話の基本スキルを身につける練習として、小岩第2教室では『質問くじ』を遊びの活動に取り入れています。以下、簡単に説明します。
『質問くじ』の遊び方
『質問くじ』は、無料の教材サイト『ちびむすドリル』のものを印刷しています。
https://happylilac.net/shitsumonkuzi.html

色々な質問が書いてありますので、それを一つずつ切り離して『質問カード』を作ります。

質問には、『あなたの星座は何座ですか?』のようにすぐ答えられるものから、『一番好きなおにぎりの具は何ですか?』『もし、一万円をもらったら、どうしますか?』のように頭を使って考えながら答える必要のあるものなど、たくさんの種類が揃っています。

取り出しやすいように、缶にいれておきます。
小岩第2教室で遊ぶときのルール一例を以下に挙げます。
①質問くじをひいた人は、くじに書いてある質問を大きな声で読み上げ、自分で答える。
②他の人は、同じ質問に時計回りで順番に質問に答える。
③一回りしたら、次の人が質問くじをひく。
この際、自分の番が来るまで他の人の答えに耳を傾けて聞くことを最初に約束してからおこないます。
あらかじめルールを設定するだけで、相手の話を最後まで聞こうとする姿勢が生まれます。
慣れてきたら、ルールを少し難しくして『質問する人の左隣の人が答える』というようにしても面白いです。
また、質問に答えた後にその理由を述べるようにするルールも加えると、ゲームがより一層盛り上がるのでおすすめです。
例えば、『好きなお菓子はなんですか?』の質問の答えは『じゃがりこです。ポリポリした歯ごたえが好きだからです』というように、より深く話題が広がっていく楽しみも味わえます。
まとめ

会話はコミュニケーションの基本ですが、相手と自分の思いや考えをうまく伝えあうことを意識しないと一方的なものになりがちです。
『質問くじ』遊びを楽しみながらテーマに沿って話し、相手の話を最後まで聞き、自分の順番になったら話すことに意識を向ける練習を重ねることで、実際場面でのコミュニケーション対応力の向上を指導員一同、サポートしていきます。
オレンジスクール小岩第2教室では、遊びの活動を通して、ソーシャルスキルを身につける様々な取り組みを行っております。
(N.O)
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