「療育×学習」「療育×発達」により、一人ひとりに寄り添った支援・教育を行います。

オレンジスクール

今日の藤沢教室(放課後等デイサービス)

過剰適応ってなんだろう?

皆さんこんにちは、オレンジスクール藤沢教室です。

年度が変わり、新学期がはじまりましたね。ご入学・ご進級おめでとうございます!

藤沢教室でも新しいクラスや学校の雰囲気など、いろいろな出来事をお話してくれるお子さんの姿がたくさん見られています。

今年度も、お子さんたちが充実した生活を送れるように支援をしてまいります!

さて、今回のブログでは『過剰適応』という言葉について説明をさせていただきます。


過剰適応について

発達障害や人付き合いの難しさについて調べた際に、過剰適応という言葉も併せて目にしたという方もいるかと思います。

過剰適応は『周囲からの要求や期待に個人が完璧に近い形で従おうとすることであり、内的な欲求を無理に抑圧してでも、外的な期待や要求に応える努力を行うこと』と言われています。

それだけ伝えられると難しく感じる方もいるかもしれませんが、周りの期待に応えるために、自分を無理に押し殺して明るく振舞っている状態、と言えるでしょう。

例えば

・周りに迷惑をかけないために、自分の考えやしたいことは発信しない。

・不快な気持ちになっても周りに気を遣い、抱いた感情を無理に押さえつける。

・周りに気を遣い、周囲の人がしたいことを常に優先する。

・無理なお願いでも相手に不快感を抱かせないために引き受ける。

・疲れていても無理に明るく振舞い、周囲のために活動し続ける。

などの状態が挙げられます。

もちろん生活をするうえでなんでもかんでも自分の思い通りに、とはいきません。

むしろ過剰適応的な言動をとることで、社会や集団に上手く馴染める。ということもあるかと思います。

一方で、過剰適応は自分の考えや要求をないがしろにしている状態とも言えます。

過剰適応という状態そのものは必ずしも悪いものではありませんが、自分の考えやしたいことを抑え続けることは当然ストレスがかかります。そのような状態が長く続き、結果的に心身に不調をきたしてしまうこともあるので過剰適応には注意が必要です。


子どもの過剰適応

過剰適応は年齢に関係なく、誰にでも生じる可能性のある状態です。

例えば今回のブログが投稿された4月という時期は、お子さんにとって大きな環境の変化が多いかと思います。

卒業や進学、クラス替えや担任の先生の変更などこれまで通っていた学校とは少し異なる空気を感じるお子さんも多いのではないでしょうか。

過剰適応の傾向のあるお子さんは、「いい子」「優しい子」であることが多いと言われています。周りの空気を敏感に感じ取り、周りから見て望ましい言動を率先してとっているため、なにも問題が無いようにも見えるかもしれません。

しかし、慣れない環境に無理に合わせて過ごしていた結果、腹痛や不眠などの症状を訴え、学校への行き渋りに繋がることがあります。

また、学校や習い事など外でのみ過剰適応をしているお子さんの中には、家庭内で暴れる、暴言を吐くなど、外で感じたストレスを激しく表現するお子さんもいらっしゃいます。


過剰適応に対して周りの人ができること

このような過剰適応をしているお子さんに対して、周囲の人ができる対応をいくつか紹介させていただきます。


①期待の声を掛けすぎない

過剰適応的な言動をとっているお子さんは、周りから何かを言われなくても、自分の中で「いい子にしなきゃ」「皆と仲良くしなきゃ」と考えながら振舞っていることがあります。

お子さん自身が「いい子でいたい」という気持ちと「でも疲れてしまう」という現実の間で葛藤をしている時に、もっと頑張れなどの声掛けはかえってお子さんを追い詰めることに繋がってしまうことがあります。

過剰適応的な言動は自分なりの休憩方法を見つけたり、友人関係が出来上がっていくことで減っていくことも少なくありません。

期待の声を掛けすぎないことによって、お子さんが自分のペースでいろいろなことを考え、自分なりの立ち振る舞いを見つけていく大切な時間に繋がることが期待できます。


②自分の意見を出しやすい環境を作る

過剰適応的な言動をとるお子さんの中には、周りとの軋轢を生まないように自分の意見を出さない、出したくないと考える人もいます。

かといって「なんでも言ってね」といきなり伝えられても、なんとなくその場の空気を読んで当たり障りのない意見を述べたり、気を遣って多くの人が望んでいることに合わせるなど、お子さん自身の考えや気持ちが見えにくいままになってしまうことも少なくありません。

いきなり「なんでも」と聞くのではなく

「〇と▢、どっちがいいと思う?/どっちがしたい?」など複数の選択肢を提示して質問をする。

周りの人の顔色を伺わなくて済む少人数や1対1の環境を用意してみたりする

など、お子さんが自分の考えや気持ちと向き合う時間や環境を設けることで、お子さんの中にある自分なりの考えや気持ちを発信するハードルを下げることに繋がっていくことがあります。


まとめ

過剰適応的な言動は年齢や立場に関係なく、環境の変化によって誰しもとることのある反応です。

一方で過剰適応的な言動が長く続いていくと、ストレスが心身の不調に繋がるといったことも少なくありません。

過剰適応という状態に対して適切に対応していくことは、お子さんがその環境の中で過ごしやすくなるだけではなく、今後の人生を生きていく中で「自分らしさを大切にしながら周りの人とどのように生きていくか」を考える機会にも繋がっていきます。

オレンジスクール藤沢教室でも、お子さんが自分の考えや気持ちを上手に発信できるような工夫を今後も行っていきたいと思います!

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※放課後等デイサービスは、「放デイ」「放課後デイ」「放課後デイサービス」と略して呼ばれています。

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