「療育×学習」「療育×発達」により、一人ひとりに寄り添った支援・教育を行います。

オレンジスクール

今日のあざみ野教室(放課後等デイサービス)

『今日はここまで』

発達障害を持つ人の特徴のひとつに、『切り替えの苦手さ』があげられるかと思います。
ひとことで『切り替えが苦手』といっても、人によりその理由はさまざまで、それに伴う困難さも異なってくるのではないでしょうか。

特に、遊んでいる場面からの切り替えが難しい、という場面はイメージが付きやすいかと思いますが、それ以外にも、活動場面の切り替え、勝負事での気持ちの切り替えなど、色々な状況があると思います。

今回は、『今日はここまで』をキーワードに、疲れている時遊びから切り替える時作業に集中している時における、教室での支援の例についてお伝えしていきたいと思います。

『今日は疲れているからここまでにしよう』

自分の内面に目を向ける

オレンジスクールでは学習の時間を設けているため、学校の宿題や、ひとりひとりに準備されたプリント教材で学習を行っています。

ですが、行事などで疲れている時や、体調が万全でない時など、普段のようなペースで学習を進めることが出来ない時もありますよね。疲れている時、無理に続けさせようとすると、感情的に不安定になったり、混乱を招いてしまうこともあります。

この場面では、お子さまが自分の内面に目を向け、活動内容について相談しながら切り替えられるようにするよう支援をしております。

・自分の調子を知り、活動を切り替える
教室では、お子さまの様子を見ながら「今日は疲れている?」と声を掛けることがあります。
特に、「いつもやっていることは、いつものようにやらないと」と感じるタイプのお子さまもいらっしゃいますので、学校で行事があって疲れた、などと教えてくれた時には、「今日は、国語と算数のプリント1枚ずつやったら終わりにしようか?」「休憩をしながらやろうか」と相談しながら学習する内容を変更していきます。
繰り返していくことで、徐々にご自身で学習内容を調整し、自分にとって、無理のない範囲までで活動を切り替えることができるような柔軟さを身に付けることも、切り替えが上手になるコツとなるのではないでしょうか。

『もっと遊びたいけど、ここまでにしよう』

場面の切り替えを学ぶ

遊びの時間が楽しくなっている時には、終わりにすることに不満や抵抗感を感じ、スムーズな切り替えがうまくいかないことがあります。
そんな時には、遊びの時間を『楽しい時間の締めくくり』としてとらえるポイントを作ることができるような支援をしています。

・ポジティブな終わり方の提案
教室でも、遊びの時間から帰宅時間・学習時間になった時、切り替えが難しいお子さまの姿を見かけます。楽しかった遊びの時間を否定せず終わることが出来るように、「次は何をするんだっけ。」「帰った後は何をするの?」と言ったように、遊びの終わりの時間を、次の予定や楽しみに繋げるような声かけを行います。
また、片付けなどの作業をゲーム化し、「お片付けタイム!」「先生とどっちが早いかな?」と、楽しい気持ちで切り替えができるように支援を行います。

・終わりの節目を作る
職員が一緒にお子さまと遊んでいる時には、ゲームや遊びの節目を作れるような声かけを行っています。

遊びの時間の終わりが近づいてきたら、「最後に1回だけみんなでやったら終わりにしよう」「残ったカードの枚数を数えて終わりにしよう」などと、終わりの節目とする活動を伝えることで、遊びの終わりの時間も自然に感じられ、満足感を持って遊びを終わりにすることが出来ると考えられます。

また、それを聞いていたお子さまが、お友だち同士で遊んでいる時に自分たちから進んで声をかけている姿も見かけます。切り替えのきっかけを作る手段のひとつとして知っていると素敵ですね。

『今、集中しているけどここまでにしよう』

活動にひと区切りつけることを知る

工作などの作業や勉強に集中している時、その活動を突然中断するのは難しく、『まだ続けられる』と感じることがあるかと思います。ですが、過集中といわれる特徴が見られるように、ひとつのことに熱中しすぎてしまい、ぐったりしてその後の活動が出来なくなってしまう、ということも想定されます。

集中して作業を行う姿を見せてくれるお子さまにも、活動に区切りを付けられるように声かけを行うことがあります。

・活動を始める前に、終わりの時間を確認する
好きなことや集中している活動は、突然中断すること自体にストレスがかかってしまう可能性があります。適切に休息を取れるよう、活動前にいつまでやるか決めておくことも大切です。事前に時間割を確認して学習の時間を見たり、工作の決められた工程まで進んだら終わりにする、など、できれば自分自身で決めたり、確認したりしておくことで、切り替えをスムーズにする助けになるかと多います。

・選択肢を与える
それでも集中していて活動を中断することが難しい、したくない、という場合には、「ここまでやってから休憩する?それとも、少し休憩を取ってから続きをやる?」といったように、周囲の人から選択肢を提示します。次第に、お子さま自身で活動の目安を立てながら切り替えができるようになることを支援します。

切り替えの支援は、お子さまの成長にも大きなポイントのひとつとなりますので、工夫しながら進めていけるよう心掛けております。

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こだわり、学習遅滞、不登校、多動、注意散漫、音に敏感など、お子さまの発達・成長・学力でご不安なことがありましたら、ご相談ください。

  • 見通しを立てるのが苦手
  • こだわりがあり、思うように作業を進めることができない
  • 特定の科目に苦手さがある
  • 周囲が気になり集中できない
  • 集中しすぎて後で疲れてしまう

放課後等デイサービス オレンジスクールあざみ野教室

【TEL】045-532-3738

【MAIL】azamino@orangeschool.jp

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