ビジョントレーニング②
こんにちは。放課後等デイサービス オレンジスクール東戸塚教室です。
今回は、以前の『ビジョントレーニング①』の続きをお話しさせていただきます。
以前取り上げた眼球運動トレーニングは視覚機能の中の「入力』に関する機能のトレーニングでしたが、今回は入力した情報を処理するために必要な「視空間認知」機能について取り上げていきます。
視空間認知機能とは
「視空間認知」機能とは、見たものの全体像を把握するはたらきのことを言い、この視空間認知によって、線や点といった情報を一つの形として具体的にイメージすることができます。
視空間認知機能には、主に以下の4つのはたらきがあります。
・対象と背景を区別するはたらき
・形や色を認識するはたらき
・形、方向に左右されず、同じ形を同じ形として把握するはたらき
・ものとものの位置関係を把握するはたらき
次はそれぞれのはたらきについて見ていきましょう。
対象と背景を区別するはたらき
何かものを見るとき、その対象物と背景を区別するはたらきです。
ノートの上にのった鉛筆や消しゴムを取ったり、教科書の中から特定の単語を探し出したりできるのも、このはたらきのおかげです。
このはたらきが弱いと、本屋で本を探すなど、探し物が苦手、よくものをなくす、よく道に迷うといった影響があります。
形や色を認識するはたらき
眼から入った情報を分析して、その形の輪郭や色を認識するはたらきです。
このはたらきによって、同じ形(色)のもの、違う形(色)のものも区別できるようになります。
このはたらきが弱いと、図形の問題が苦手、お絵かきや塗り絵が苦手といった影響があります。
形、方向に左右されず、同じ形を同じ形として把握するはたらき
ものの大きさや色、位置などに左右されず、同じ形を「同じ形」と認識することです。
大文字の「よ」と小文字の「ょ」が同じ文字であると認識できるのも、このはたらきがあるからです。
このはたらきが弱いと、文字の形をなかなか覚えられない、人の顔を覚えられないといった影響があります。
ものとものの位置関係を把握するはたらき
眼で見たものを立体的に把握し、自分との距離や大きさ、上下・左右などを認識するはたらきです。
ものをよけて歩いたり、ものをつかんだりするために必要です。
このはたらきが弱いと、よく人にぶつかる、球技が苦手といった影響があります。
視空間認知機能を高めるトレーニング
〇タングラム
タングラムは様々な形のパーツを使って見本となる図形を完成させるという活動です。
見本となる図形の形や大きさ、それぞれのパーツの位置関係などを把握して再現することで、見る力を鍛えます。
〇アイロンビーズ
設計図や完成品を見ながら小さなビーズを並べていき、様々なイラストや形を作り上げる活動です。
ビーズ同士の位置関係に注意しながら作る必要があるので、何度も設計図と見比べながら作業を進めることになります。
〇折り紙
折り紙は紙の形や向きを意識しながら取り組みます。
また、平面から立体を作りあげるために奥行きも認識する必要があり、視空間認知機能を高めるよいトレーニングとなります。
普段の遊びの中にビジョントレーニングを取り入れてみることで、お子様にとって負担なく、また楽しみながら視空間認知機能を高めることができます。
短時間で取り組めるものもあるので、一度お試しになってはいかがでしょうか。
************
こだわり、学習遅滞、不登校、多動、注意散漫、音に敏感など、お子さまの発達・成長・学力でご不安なことがありましたら、ご相談ください。
・準備や時間管理が苦手
・空気がよめない
・こだわりがあり学習にも偏りが多い
・意外なことで突然癇癪を起す
・不登校で勉強が遅れている
・算数や国語の問題内容をイメージするのが苦手
放課後等デイサービス オレンジスクール東戸塚教室
【TEL】045-828-5667
【MAIL】higashitotsuka@orangeschool.jp
【お問い合わせ】 放課後等デイサービス オレンジスクール 東戸塚
************
東戸塚教室の半径2Km以内には、東品濃小学校・川上北小学校・品濃小学校・平戸小学校境木小学校・川上小学校・名瀬小学校・平戸台小学校・秋葉小学校・柏尾小学校があります。
※自治体の助成により無料もしくは低額にて療育・学習指導が受けられます。
まずは、区役所/相談支援事業所/当事業所にご相談ください。
※放課後等デイサービスは、「放デイ」「放課後デイ」「放課後デイサービス」と略して呼ばれてもいます。