片付けることが苦手な子への支援
こんにちは、オレンジスクール鶴見教室です。
徐々に寒くなってきたかと思えば、突然暑い日になったりと、季節の変わり目は体調管理が難しくなります。秋は行事も多い時期ですので、お体には十分気をつけていただきたいと思います。
さて、生活習慣とされるものは体調管理をはじめとして様々あります。
- 早寝早起き
- 手洗いうがい
- お出かけのための準備
人は成長する中で生活習慣を自然に身につけていきます。
しかし、発達に困難のあるお子さまは、その特性によって生活習慣を身につけることに時間が必要な場合もあります。
片付けの習慣
身につけることが困難な生活習慣の1つに「片付け」があります。
「片付け」は、散らかっているものをどう順序立てて片付けていくのかを考える「プランニング(=計画性)」の能力が必要とされます。
しかし、ADHDなど「ワーキングメモリ(作業記憶の力)に困難を抱えているお子さま」や、「注意の持続力に困難のあるお子さま」は、散らかっている状態を見ても片付ける方法を考えることが苦手です。
そのような背景があるので、おもちゃを散らかしっぱなしで怒られてしまったり、片付けることなく別の遊びに移動してしまうのです。
気づいたら片づけるはずのおもちゃで遊び始めてしまって、「片づけは?」なんて親御さまに突っ込まれるなんてこともあると思います。
「片付け」の支援
では、どうやって「片付け」を教えれば良いのでしょう?
鶴見教室では、おもちゃの位置を写真にして棚の床に掲示してあります。
(棚の掲示)
この掲示によって「元の位置に戻してね」と伝えるだけで、お子さまたちは遊んだ後、おもちゃを持ってきて自分で片付けることができます。
またすぐに特定の場所に置くことで、そのおもちゃに関心が向く時間を短くできます。
(写真と同じ位置におもちゃを置いていく。)
これを何度も繰り返していくと、徐々に棚の掲示がなくてもおもちゃの位置を覚えてしまうので、自然に片付ける習慣を身につけることができるようになります。
簡単な工夫ではありますが、何もないと
「どうやって片付けたら良いかわからない」
「どこに何があったか覚えていない」
とパニックになってしまうお子さまもいます。
写真のような支援があれば、お子さまも自然にもとの場所におもちゃを戻すだけで、褒められたり、感謝されたりする経験を積むことができます。
誰でもできる些細な工夫こそ、実は成長に重要な要素になるのです。
発達に困難のあるお子さまが安心して成長できるように、職員一同全力を尽くしてまいります。
今後ともよろしくお願いします。
オレンジスクール鶴見教室では学習支援×療育支援を行っています。
お子さまの学習やコミュニケーションに悩みを抱えているなどありましたらお気軽にご相談下さい。
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