社会性を育む支援
こんにちは。オレンジスクールピコ溝ノ口教室です。
夏の猛暑が過ぎ去り、朝方の肌寒さからは秋の陽気が感じられるようになってきましたね。気温の変化が著しい日もあり体調を崩しやすい時期かと思いますがいかがお過ごしでしょうか。
今回は「ソーシャルスキル」についてお話させていただきます。
お友達と交流を深めるには
幼児期の後期(4歳~6歳)に入るとお友達との交流が一層活発になっていきます。
お友達からおもちゃを借りる場面を見てみると、自分の考えを伝える、相手の話を聞く、順番を待つ、貸し借りをするなど、一見単純な関わりにおいてもいくつかの工程があり、そこでは様々な能力が必要となります。
このような能力は一般的に「ソーシャルスキル(社会的スキル、社会技能)」と呼ばれます。
ソーシャルスキルは一般的に、親や周囲の人を見て学んでいきます。
しかし、不適切なスキルを学習したり、適切なモデルに十分に接することができず学ぶ機会が不足したりしていると、お友達との関係においても上手く対処することができず困難さが生じることがあります。
また、発達に遅れや偏りのあるお子様は、これらのスキルを日常生活のなかで自然と身に着けていくことが苦手な場合もあります。
ソーシャルスキルとは
ソーシャルスキルは以下のように定義されます。
対人場面において相手に適切かつ効果的に反応するために用いられる言語的、非言語的な対人行動…。
有斐閣 心理学辞典より
少し難しい表現ですが、お友達との関係なかで、適切な(適応的な)関わり方の技術や考え方を総称したものといえます。
代表的なソーシャルスキルには以下のようなものが挙げられます。
- 相手を傷つけないようにしながら自分の考えを伝える。
- 相手の要求を上手に断る。
- 自分の気持ちや行動を上手にコントロールする。
- 相手の考えや行動の意味を読み取る。
- 社会的なルール(一般常識など)を知る。など
SSTについて
上記のようなソーシャルスキルを練習し、日常生活における困難さを解決しようとする取り組みをソーシャルスキルトレーニング(SST)と呼びます。
例えば、「あいさつが出来るようになる」ことを目指した場合、実際にお手本を真似て練習(ロールプレイ)したり、どんな時に挨拶をするのか、挨拶をすると相手はどう感じるのかなどを共有(ディスカッション)することで、あいさつの方法や意味を学んでいきます。
教室での取り組み
溝ノ口教室で行っている取り組みをご紹介します。
①自己紹介
自己紹介では、自分のことをお友達に伝えるといった自己表現力の向上を目指します。初めて会うお友達や指導員に対しては不安や緊張を抱きやすいものですが、どのように関係を始めていくかを指導員のお手本とともに練習していきます。
②教室のお約束
所属する集団の中にはルールがあります。溝ノ口教室においてもルールを設け、行動のコントロールや協調性の向上を目指します。
③ふわふわ言葉とちくちく言葉
ふわふわ言葉とちくちく言葉ではお友達への適切な言葉かけを学びます。
自分(相手)が言われて、嬉しくなる(ふわふわ)/かなしくなる(ちくちく)ような言葉は何かを考えたり、単語カードがどちらに属するか仕分けてもらうことで、言葉の意味を学び適切な言葉のかけ方を練習していきます。
相手の気持ちを考えることで、他者に共感する力も養っていきます。
そのほかにも様々な取り組みを行い社会性の向上を支援しています。
「お友達と上手く関われない」「集団での活動が苦手」などお子様の成長で気になることがありましたらお気軽にご連絡ください。
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児童発達支援 オレンジスクールピコ 溝ノ口教室
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【問い合わせ】児童発達支援 オレンジスクールピコ溝ノ口教室
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高津区(久本・坂戸・末長・北見方・諏訪・溝口・下作延)・宮前区・中原区・多摩区 「知能×社会生活能力」の発達支援により、入学・就学前の準備にむけて、子どもが苦手としている能力の成長を促す発達支援を提供いたします。