間違い直しへの抵抗感を減らそう
以前『勝ち負けを経験しよう』というタイトルのブログで負けることへの抵抗感についてお話ししましたが、今回は学習中の『間違いへの抵抗感』について教室で心掛けていることや行なっている取り組みについてお話しさせていただきます。
間違い直しを嫌がる理由
- 間違えることが恥ずかしいと感じる
- 上手く消しゴムが使えない
- 直すのが面倒くさい
- 失敗や間違えを指摘されたことで傷ついた経験がある
考えられる理由は様々です。
お子さまと接する上ではその言動の背景について考えることが大切です。
声かけの工夫
〇指摘する言い方をしない
「ここが違うから書き直そうか」といった上からの言い方はお子さまは「失敗を見られてしまった」「もう嫌だ」と気持ちが落ち込んでしまいます。少しでも前向きに取り組めるようにできる限り「この部分が惜しいね!よく見てみて!」と大人はヒントを出して、間違いはお子さまに見つけていただくようにしています。そうすることで間違いを直せるお子さまも多いです。
〇ヘルプの出し方を事前に伝える
間違いを苦手とするお子さまには「難しい問題だからできない時は“先生手伝って”っていってね」と事前にお声かけをしています。ヘルプを上手に出せたときは「上手に伝えられて偉かったね」と褒めることで、お子さまに『失敗しても周りの人に言えば大丈夫』と感じていただけたらと思います。
それでも直すことに後ろ向きな時は…
〇別枠を作る
直すことを強制することは学習に対して自信をなくしてしまいやすく、抵抗感もより増していく可能性があります。しかしそのままにしておくのはお子さまのためにはなりません。
教室では「頑張って書いたから今日はこのままにしておこうか。でももっと素敵に書けるようもう1回練習してみよう。」と書いた文字はそのままにして、別の場所にもう1度練習をするよう促します。
〇次の学習の時間に復習
一度失敗してしまったものを何度もやり直すことはお子さまにとって苦痛になるかもしれません。
無理に直しても苦手意識が勝ってしまい、知識が頭に入りづらいことが多いです。
その場で書き直したり練習したりすることが難しい場合は、次回学習時に形式を変えて復習するようにしています。
就学すると問題も難しくなり、テストもあるため間違いを直す機会は増えていきます。
お子さまの様子を見て少しずつ、小学校では直すことが出来ないと花丸がもらえないということを伝えていけると良いです。
消しゴムに慣れよう
少しでもお子さまが消すことへ前向きになれるよう、教室では消しゴムを使った教材を準備しております。
〇隠れた文字を見つけよう
消しゴムを使って宝箱に隠された文字を探してもらいます。「恐竜さんは何を食べたいんだろう〜」「お、に…おにくかな?」とみなさま楽しんで取り組んでくださっています。
〇隠れた生き物を探そう
ひらがながまだ読めないお子さまについては、隠されたイラストを探してもらっています。「どこの家に隠れているかな?」と声を掛けると「ここかな…」「違った!そしたらここかな…」と集中して取り組んでくださっています。「もう見つけちゃったよ!」とお子さまの嬉しそうな表情も多く見られます!
まとめ
今回は間違い直しについてお話をさせていただきました。お子さまがやり直せた時は「さっきよりももっと上手に書けたね!」「さすがお兄さん、お姉さん!」とたくさん褒めることを忘れずに。
「やり直したことで褒めてもらえた!花丸をもらえた!」という成功体験につながります。
今後も一人一人に合った教材やお声掛けを行うことで、お子さまの力を伸ばせるようサポートをしていけたらと思います!
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「知能×社会生活能力」の発達支援により、入学・就学前の準備にむけて、子どもが苦手としている能力の成長を促す発達支援を提供いたします。