筆算の学習支援①~繰り上がり下がり特化型~
9月に入り、少しずつですが涼しくなってまいりました。今年の夏は猛暑が続きましたが、これから少しずつ秋に近づくのを楽しみにしています。🎑
さて今回は、「筆算」の学習支援方法についてご紹介したいと思います。
筆算の種類
小学校で習う筆算には、いくつか種類があります。
- たし算筆算(くり上がり有・無)
- ひき算筆算(くり上がり有・無)
- かけ算筆算
- わり算筆算(余り無・有)
- 小数の筆算(たし算・ひき算・かけ算・わり算)
これから、4回に分けて少しずつ筆算の支援方法を紹介していきたいと思います。
本日は”整数の筆算”のうち、「たし算筆算(くり上がり有・無)」「引き算筆算(くり下がり有・無)」の支援方法についてご紹介します。
筆算の支援方法
〇たし算・ひき算の筆算
🍊くりあがり・くりさがり無し
まずは上から下に計算するという手順を確認します。
下図のように、矢印を書いたり、計算する順番を①、②というように記入します。
計算する数字と答えを書く場所の対象の部分に同じ色をつけると、視覚的にわかりやすくするようにしています。
🍊くりあがり・くりさがり有り
「くり上がり」では、下図のように、マスの上に、□を描いておきます。
計算の手順は、以下です。
①□には繰り上がった10の1を書く。
慣れるまでは職員と一緒に、繰り上がった10の1を一緒に□の中に書きましょう。
計算する順番に数字を指で上からなぞったり、口頭で計算の答えを確認した上で、書き込むと不安の高いお子さまでも安心できます。
②最後に、繰り上がった1と、下の同じ位で残っている数字とを足して下に書く。
「くり下がり」では、10を借りてくる位の数字マスの上にまた□を描いておきます。
計算の手順は、以下です。
①10を借りる位の数字に斜め線を書いて消す
②斜め線で消した数字より一つ小さい数字をその上の□の中に書く。
③10を借りてきた一つ下の位の数字の横に、10の1を書く。
④10を足した数字から、下のマスの数字を引く。(例)下図では「13-4」
⑤斜め線で消した数字の上の□から、その同じ位の下段の数字を引く。
ここで2桁ー1桁で苦戦する場合には、職員とお子さんの指を使って、視覚的に引く数の指を折り、一緒に確認しながら計算をしたりしています。
お子様も慣れてくると、「先生、10やって!指かして~」というように声をかけてくれることがあります。
さいごに
最初は横書きで足し算や引き算を習い始めますが、筆算で縦に書いて計算していくと、新鮮で意外と楽しく取り組めることもあります。
躓いている場合は、一つずつの計算過程をゆっくり、指でなぞったり、計算を口に出して音声で確認しながら、何度も繰り返して少しずつ覚えていきます。
一回に取り組む計算の量も、お子さまのご様子に合わせて調整し、最初は一日に、1問や2問から始めていくといいかもしれません。
お子様のこだわり、学習遅滞、不登校、多動、注意散漫、音に敏感、コミュニケーション等に関することで、お悩みや不安なことがございましたら、お気軽にご相談ください。
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