九九のつまづき
皆様のなかで、小学生の頃、算数の掛け算が苦手だった方はいらっしゃるでしょうか。
スムーズに九九が覚えられず、たくさん練習した方も少なくないかと思います。
鶴見教室でも「なかなか、九九が覚えられない」「九九が苦手で…」といった声をよく耳にします。
日本で行われている『九九の暗唱』という覚え方は、実は日本独自の学習方法だそうです。歴史の中では明治末期の教科書に既に「九九を何度も唱えて覚える」という方法が書かれていました。
今回はそんな古くから学ばれている九九について、『なぜつまづきやすいのか』『より良い覚え方にはどんなものがあるか』をご紹介していきたいと思います。
九九につまづかれる理由
九九が覚えにくいお子様の理由として、いくつかの理由が考えられます。
1.情報量
小学2年生のお子様にとって、九九は生まれて初めてたくさんの情報を覚える機会となります。
「1~9の段」といった膨大な量の情報をそのまま頭に入れるのは大変難しく、意味をしっかりと理解できていないと、暗記するのに時間を要します。結果として「めんどくさい=苦手意識」にも繋がってしまいます。
2.数字の言い回し
九九を覚える際の数字の読み方は馴染みのないも言い方が多く出てきます。低学年のお子様にとっては覚えづらく、戸惑われるお子様も多くいらっしゃいます。
九九が暗唱できるようになっても、正しい発音ができていないこともございます。
九九では特に「4」と「7」の言い間違いが多く、いざ問題を解く際に混乱されて、書き間違えてしまうお子様も少なくありません。
3.6段目以降の数字の大きさ
「1~5の段」をサクサクと覚えることができたお子様でも、「6の段」「7の段」「8の段」「9の段」になると、答えの数も大きくなってくるため、暗記する際に負担感も増え、抵抗感を示すお子様が増えてまいります。
以上のようなネガティブなイメージがついてしまうと、抵抗感が生まれて定着にも時間がかかってしまいます。
九九の覚え方
暗唱できるように九九を覚えるのには大変な努力を求められます。
また、お子様それぞれに得意不得意があるため、お子様にあった暗記方法を見つけると良いでしょう。
加えて、一つの方法を無理して続けるよりも、複数の方法を試してみることも飽きずに続けられるコツです。
以下では九九を覚える方法をいくつかご紹介させていただきたいと思います。
1.九九表や九九カード
まずは一番ポピュラーな九九表や九九カードを使って、繰り返し声に出して覚える方法です。
1の段から順番に覚えるのも良いですが、比較的「1の段」「2の段」「5の段」は覚えやすいので、覚えやすい段から始めるのも良いでしょう。
音の聞き間違いや覚え間違いを軽減させるため、暗唱の練習をする際にはゆっくり・はっきり・丁寧に発音するのがポイントとなります。
また、九九表は勉強部屋だけでなく、トイレの様な場所に貼っておくことで、隙間時間に自然と視界の中に入るようになるため、定着率をアップさせることができます。
2.リズムに合わせて覚える
歌やリズムに合わせて、口ずさむと記憶にも残りやすく、定着がしやすいです。
最近では様々な九九の歌も出ているので、お子様の好みに合った歌で楽しく学んでみてはいかがでしょう。
3.遊びながら学ぶ
遊びの中に織り交ぜることで、掛け算を楽しみながら学習することができます。
実際に鶴見教室では下の写真のような「サイコロかけざんランド」という知育玩具で、遊びながら掛け算を学ばれているお子様もいらっしゃいます。
また、九九カードを自作して、ババ抜きや神経衰弱といったカードゲーム方式にして遊ぶのもお勧めです。
4.アプリで練習
スマートフォンやタブレットで様々なアプリが出ているため、アプリを活用してみるのも良いでしょう。
エンタメ性のあるものは勉強している感が少ないため、九九に苦手意識があるお子様も手を伸ばしやすいです。
ゲームはランダム形式になっている物もあるので、覚えた九九の復習にも繋がります。
最後に
鶴見教室ではお子様の学習レベルに合わせて教材を作成しており、苦手なお子様にはスモールステップとして、下の写真のようなプリントもご用意しております。
今後もお子様に寄り添った支援を行ってまいります。
お子様のこだわり、学習遅滞、不登校、多動、注意散漫、音に敏感、コミュニケーション等に関することで、お悩みや不安なことがございましたら、お気軽にご相談ください。
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