集団活動で身につく力
オレンジスクールでは毎月、学習支援や療育以外に創作活動や地域交流活動など『集団活動』の時間を設けております。
今回は特に創作活動についてご紹介できればと思います!
集団活動の目的
創作活動では
- 細かな作業で指先の巧緻性を高める
- 想像力を養う
- 集中力を高める
- 自己表現の方法を学ぶ
など、お子さんの個々の力を伸ばしていくことができます。
それに加えて複数人で一緒に作業をしたり、発表の時間も設けることで
- お子さん同士で物の貸し借りをする
- 作業中にある困難を乗り越える
- お互いの作品の良さや感性を認め合う
- ひとりでは難しいときに手伝いを要求する
など、集団活動において大事な能力を身に着けることができるかと思います。
オレンジスクールで行っている創作活動の時間は「個々の力を伸ばす」だけでなく「集団活動において必要な力を身に着けるための練習」になっています!
藤沢教室では2023年1月~6月までの半年間で5回の創作活動を実施しました。
創作活動を通して見られた〈お子さんの変化・成長できた点〉を月ごとにまとめたのでご紹介いたします♪
【1月】スノーボトルづくり
1月には100円ショップで売られている小さなボトルを活用して『スノーボトル』を作りました!
洗濯のりと水の割合を調整して、どんな仕上がりにしたいのか自分で決めてもらいました。
カラーセロハンを使うことで液体自体に色を付けたり、ビーズやラメなどさまざまな形・大きさ・重さの飾りを選んで入れてもらっています。
完成した後も作品を振ってどんな動きがあるのか確かめたり、それを指導員に共有してくれるお子さんもいました。
〈お子さんの変化・成長できた点〉
【作業】細かなパーツも多く作業に集中する時間が多かったのでやりとり自体が多くありませんでした
【発表】自分の作品についてのこだわりや頑張ったことなどのお話ができました
【3月】オリジナルフォトカード
3月は画用紙を使って、オリジナルの『フォトカード』を作りました!
(2月は創作活動ではなく地域交流活動を実施いたしました。)
まっさらな紙にペンやスパンコールで飾りをつけていくという作業で、初めはどんな作品にしようか迷うお子さんも多かったのですが、近くにいる指導員に「何を作ればいいかな」と相談をしている様子も見られました。
また、他のお子さんの作業の様子を見て「マネしていい?」と参考にしあう様子もありました!
作品発表では「誰にあげるのか」「どんな写真を入れるのか」だけでなく、「どんなイメージで作品を仕上げたのか」などどんな思いを込めてカードを作ったのかも共有ができました。
〈お子さんの変化・成長できた点〉
【作業】「どうしよう」と悩んだ時に、指導員に相談をする様子が見られました
【発表】感想や作品の工夫だけでなく、作品に込めた思いも伝えることができました
【4月】お花紙のステンドグラス
4月にはお花紙を使って『ステンドグラス』を作りました!
今回は星・丸・ハートの型紙、5色のお花紙から組み合わせてもらいました!
お花紙をちぎる・のりを貼るなど細かい作業があったり、手順を守って複数の作業をこなす必要がありましたが「次は何?」「これで合ってる?」と相談ができました。
また、作業中に互いの作品を意識しあうだけでなく、ちぎったお花紙を交換するなどのやりとりも見られています。
〈お子さんの変化・成長できた点〉
【作業】指導員だけでなく近くのお子さんに質問をするなど、みんなで協力し合う姿が見られました
【発表】他のお子さんの作品と自分の作品を比較する場面もあり、その感想を伝えあう会話も増えてきました
【5月】ストローで作る輪ゴムでっぽう
5月には、ストローを使って『輪ゴムでっぽう』を作りました!
パーツを立体的に組み立てる工程があり、空間把握能力や想像力が必要とされる作業もお子さんたちで頑張ってもらいました!
作品が出来上がった後には「お友達や先生には向けない」というルールを守りながら輪ゴムを撃ってみました。
的の得点で競ったり、教室にあるおもちゃと組み合わせたりと遊び方の工夫をして活動をより楽しもうとする姿もありました。
〈お子さんの変化・成長できた点〉
【作業】〈ゴムを洗濯ばさみに掛ける〉など細かな箇所を、指導員や工作が得意なお子さんに手伝いを要求するお子さんが増えました
【発表】工作をしてみた感想だけでなく「輪ゴムを浅く掛けるとうまく飛ぶ」「上の方を狙うほうがいい」など気づきをお話ししてくれました
【6月】オリジナルスタンプづくり
6月はペットボトルキャップとスポンジシートを活用してオリジナルの『スタンプ』を作りました!
スポンジシートは柔らかく扱いやすいので鉛筆で跡をつけるだけで、お子さんでも簡単に線を出すことができました。
文字スタンプでは反転して鏡文字になるので、紙に描いて透かすなど思い描いたデザインを完成させるためにはどうしたらいいのかを試行錯誤する姿も見られました。
〈お子さんの変化・成長できた点〉
【作業】デザインを相談したりアドバイスをし合ったりと、お子さん同士の自発的な関わりがとても増えました
【発表】自分の作品についてのコメントだけでなく、お友達の作品に興味を持って話を聞けていたり、相槌を打つお子さんが多くいました
まとめ
創作活動を通して、さまざまな素材や道具に触れることで「手先の器用さ」や「想像力」「集中力」などを伸ばすことができたのではないかと思います。
それだけでなく、相手の作品に興味を持てるようになったり、相槌を打つ・相手に体や目線を向けるなど話を聞く姿勢を整えられたり、他者とやり取りをするうえで大事な力が身についてきているように感じます!
回数を重ねるごとに、指導員とのかかわりだけでなく、お子さん同士のやりとりが増えていったことも嬉しく感じます☺
難しい工程があっても「教えて」「手伝って」などお願いをすることができたり、反対に「これは自分でできそう」「発表は恥ずかしいけど先生と一緒ならやってみる」など自分でできることを見つけられたり、発表や発言に自信がついてきたことが窺える発言もありました!
引き続き、お子さんたちが生活場面において必要な〈生活スキル獲得の練習ができる機会〉や〈お子さんの得意なことを伸ばす機会〉を作っていければと思います!
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こだわり、学習遅滞、不登校、多動、注意散漫、音に敏感など、お子さまの発達・成長・学力でご不安なことがありましたら、ご相談ください。
- じっとしているのが苦手
- 整理整頓や準備、時間の管理が苦手
- こだわりがあり、学習への偏りも多い
- 他者の気持ちを理解することが難しい
- 言葉を直接的に捉えて一喜一憂する
- 算数や国語の問題内容をイメージすることが苦手
放課後等デイサービス オレンジスクール藤沢教室
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※自治体の助成により無料もしくは低額にて療育・学習指導が受けられます。まずは、市役所/相談支援事業所/当事業所にご相談ください。
※放課後等デイサービスは、「放デイ」「放課後デイ」「放課後デイサービス」と略して呼ばれています。
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