工作を通して様々な能力を身に着けよう!
梅雨入りし、雨の日が増えてきましたね。お子さまが外へ出て遊ぶことが出来ず家でゲームばかりしているご家庭も多いのではないでしょうか。そこでおすすめしたいのが工作です。
オレンジスクール鶴見教室では、療育の時間になると「先生段ボールください!」や「ガムテープと紙コップください!」などの声がよく聞かれます。学習の時間から「今日はこれをつくる!」と決め、学習に意欲的に取り組んでくれる子もいるほど、みんな工作が大好きです。一人ひとり思い思いに工作物を作り上げ、毎日の段ボールなどの消費がとても多い教室です。
工作ではただ完成させることを目的に取り組んでいるのではなく、作り上げるまでの過程には様々な狙いがあります。
Ⅰ指先の巧緻性を高める
巧緻性とは、指先の器用さや指を巧みに使うことのできる能力のことを指します。
指先は第2の脳とも言われ、「切る」「貼る」「折る」「塗る」「ちぎる」など指先を動かして巧緻性を養うことは脳の発達においてとても重要です。
様々な工作道具に触れることで物の扱い方や力加減も習得していきます。
字をきれいに書くことが出来ないお子様であったり、字を枠内におさめることができない、又は筆圧をうまくコントロールできないお子様でも、塗り絵や折り紙を継続的に楽しく取り組むことで、改善されることもあります。
Ⅱ集中力を高める
「ゲームをしているときは集中力がある」「ゲームならいくらでもできる」と思われている方も多いのではないでしょうか。しかし、ゲームはそもそも楽しく・飽きずに・考えなくても進めるように作られているため、主体的な働きかけが一切ないのです。なので、ひたすら受動的で、集中力や自分で考える能力の欠如につながります。
逆に工作では、楽しく考えながら遊びながら脳に刺激を与えるため、発達促進され学習能力の向上の土台作りにもなります。集中力は、親や指導員がやってほしいことではなく、お子様が好きなことを体験することで徐々に養われていくものですので、本人のやりたいことへの好奇心を遮ることなく、どんどん取り組ませていくことが大切です。
Ⅲ創造力、機能の拡張性についての思考力を身につける
オレンジスクールに通われている男の子ですと、剣や盾や吹き矢を作るお子様がいらっしゃいます。作る中で、「どうしたら簡単には折れない強い剣がつくれるか」「盾に隠れながらも敵の動きが見られるようにするにはどうしたらいいか」「的に命中しやすい吹き矢をつくるにはどうしたらいいか」など、こういう機能があればもっといいかもしれないというアイデアを指導員と一緒に考えながらいろいろと工夫をして取り組んでいます。
出来上がったものを嬉しそうに周りのお友達に見せてあげたり貸してあげるなど、コミュニケーションをはかるためのひとつのツールとなっています。
ご家庭でも手軽にできる工作を取り入れてみてはいかがでしょうか。