文章を読む事への支援
こんにちは。オレンジスクール鶴見教室です。
11月は様々な学校行事が行われたようです。お子さまから「運動会があったよ!」「文化祭があって、〇〇をやったよ!」など様々な声が聞かれました。しばらく延期や縮小が続いていた学校行事が再開されて、本当に良かったと思っています。クラスの絆が深まったり、何かにチャレンジする良い機会になったなら何よりです。
さて、今回は「文章を読む」事についてご紹介いたします。
学校の学習を進める中で、必ずといって良い程触れる「文章」。5科目に限らず、実技科目や道徳などでも教科書から学習に入ることが多く、お子さまは日々たくさんの文字に触れています。
しかし「文章を読む」事に苦手を抱えているお子さまは少なくありません。
なぜ「文章を読む」事が苦手になるのでしょうか?
「文字を読む」事が苦手になってしまう理由
ここではいくつかの文章を読むことに苦手さを感じやすくなる原因を挙げていきます。
・文字がゆがんで見えてしまう
文字がミミズのように見えたり、文字の大きさがバラバラに見えたり、文字がねじれて見える場合があります。
努力だけでは改善が難しいケースが多いため、道具や工夫により読みやすくする支援が必要となります。
・単語や文節を区切る事が難しい
「わたしとははははいしゃにいく」 (私と母は歯医者に行く)
例えばこのような文章を見た時に、どこで区切るか迷われる方が多いと思います。
最初の部分を「わたしとは」と区切ってしまう方もいるかもしれません。最後の部分を「医者に行く」と区切ってしまうかもしれません。そうすると真ん中の「はははは」の意味が分からなくなってしまいますね。
同じように、どこで文章を区切るか、どの単語が使われているかを一目で汲み取る事に困難を抱えているお子さまもいらっしゃいます。
このようなお子さまは、音読の時にたどたどしくなったり、一文字ずつ読んでいたりします。
・予備知識(語彙)が足りない
ベースとなる知識が足りないと「何を言っているのか分からない」という状況に陥り、文章を読むのが億劫になります。例えば大人でも、「高度な研究論文を読みましょう」と突然言われても困るのと同じです。
・興味がない
「興味の有無」がはっきりしているお子さまにとっては、興味のない文章を読む事が苦痛に感じられてしまいます。
このように「文章を読む事への苦手さ」と一口に言っても、様々な原因が考えられます。
お子さまの「読み」への負担を軽減する方法例
それでは、オレンジスクール鶴見教室での活動を見てみたいと思います。
〇リーディングスラッカー
文字がぶれて見えてしまうお子さまには、「リーディングスラッカー」という定規のような道具を使います。
読んでいる文章にリーディングスラッカーを当てると、文字が拡大され、かつ色がついて見えます。
どこを読んでいるのか分かりやすくなり、文章の読みやすさに繋がります。
〇文章を予め区切っておく
読解の問題では、予め文章に/(スラッシュ)を入れております。こうすることで文章の区切りが明確になり、読む事に対する抵抗感を軽減することができます。
前項に挙げた「わたしとははははいしゃにいく」という文章であれば「わたしと/ははは/はいしゃに/いく」と区切ってあげるとだいぶ読みやすくなりますね。
〇語彙を増やす
オレンジスクール鶴見教室では、「物の名前カード」や「気持ちの言葉を答えるプリント」などの教材を使っています。絵や写真と言葉をマッチングさせる練習を繰り返していくことで、お子さまの語彙獲得のための支援を行います。
〇興味を持てる題材にする
基本的には「文章読解」を通じて文章を読めるように支援をしますが、どうしても気持ちが向かない時には、お子さまの好きな題材を通して文章に触れることができるようにしています。
国語の教科書は読みたくないけど、好きなゲームや漫画なら読める…というお子さまに良いかもしれませんね。
お子さま一人ひとりに合わせて
文章嫌いになってしまう理由は人それぞれ。いくつか支援の例を挙げましたが、これ以外にも様々な工夫をして、お子さまが少しでも抵抗なく文章に触れることができるよう支援しております。
オレンジスクールで少しでも「文章を読む」事に対する自信を得られると良いなと思っております。
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