同時処理と継時処理とは?
横浜市の学校では分散登校が続いており、お子様がご自宅で過ごされる日が多くなっております。それに伴って保護者様がお子様の学習を見られるということも増えたのではないでしょうか?
本日は「同時処理」「継時処理」という情報処理の側面から算数学習を見ていき、少しでもご家庭での学習に役立てられるようお話しをしていきます。
考え方は人ぞれぞれ!
知らない場所に向かう時、皆さんはどうやってその場所までたどり着きますか?地図で大体の場所を覚えればたどり着ける人や、「あそこの角を曲がって、信号を2つ越えて…」と目的地までの道を順序立てて覚えることでたどり着ける人がいると思います。
このように同じ目的を達成するまでの行程はいくつもあり、人によって得意な方法や不得意な方法があります。これらは情報処理のしかたが関係していると言われており、情報処理の中には同時処理、継時処理というタイプが存在します。
同時処理・継時処理とは
《同時処理》とは、物事の全体をとらえて、部分同士を関連させながら理解する方法です。先程の知らない場所への行き方では、地図を見て大体の場所を覚える方法がこれにあたります。同時処理が得意な人ははじめから目的、目標を提示された方が理解が速く、視覚的、空間的なものの捉え方が得意とされています。
《継時処理》とは、物事を順序立てて考えたり、時間軸で考えたりする方法です。上記の例では目的地までの道のりを順序立てて覚える方法がこれにあたります。継時処理が得意な人はやることを順番にこなすこと、段階的に進めること、聴覚的、時間的に物事を捉えることが得意とされています。
同時処理・継時処理と算数学習
同時処理が得意なお子様には全体から部分へと移行する方法が効果的です。また、視覚的、空間的な捉え方が得意であるため、計算方法を覚える際には解き方がまとめられている図表を使うこと、九九の学習では九九表を使うことが有効です。
継時処理が得意なお子様には、部分から全体へと移行する方法が効果的です。また、聴覚的、時間的な捉え方が得意であるため、計算方法を覚える際には解き方を順番に箇条書きにすること、九九の学習では暗唱して覚えることが有効です。
おわりに
算数では1つの問題を解くための方法や考え方がいくつもあります。算数嫌いのお子様の中には、苦手意識のある問題やなかなか覚えられない計算方法を、知らず知らずのうちに苦手な方法で学習しているのかもしれません。
同時処理が得意な子は同時処理の考え方で取り組める教材を使い、継時処理が得意な子には継時処理の考え方で取り組める教材を使うことで、これまで解けなかった問題や覚えらえなかった計算方法を習得できるかもしれません。
お子様の情報処理がどのタイプなのかを見きわめて学習しやすい方法を見つけることが、学習上の困り感の軽減につながっていきます。ご自宅で学習の様子を見ることができるこの時期だからこそ、お子様の情報処理のタイプを探ってみるのはいかがでしょうか。
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こだわり、学習遅滞、不登校、多動、注意散漫、音に敏感など、お子さまの発達・成長・学力でご不安なことがありましたら、ご相談ください。
- ・じっとしているのが苦手
・準備や時間管理が苦手
・空気がよめない
・周囲が気になり集中できない
・こだわりがあり学習にも偏りが多い
・文章を拾い読みしてしまう・意外なことで突然癇癪を起す
・言葉を直接的に捉えて一喜一憂する
・不登校で勉強が遅れている
・整理整頓が苦手
・朝の準備に時間がかかる
・算数や国語の問題内容をイメージするのが苦手
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