夏休みの定番!『作文・イラスト・絵日記』の宿題への支援
いよいよ待ちに待った夏休み。
楽しいことも盛沢山ですが、夏休みの宿題も気になりますね。
定番の絵日記を出されたお子様もいらっしゃるかと思います。
絵日記は思い出の整理、気持ちの言語化のお手助けアイテムだと言われています。
実際に、自閉症スペクトラム障害をもつお子様が、
絵日記によって気持ちを表しやすくなったり、
社会性が促されたりしたという研究(柘植, 岩見ら, 2015)も報告されています。
そこで、今回はオレンジスクールでの『作文・イラスト・絵日記』
への段階的な支援をお伝えします!
作文の支援
文章の並び替え
単語を意味が通るように並び替えてもらいます。
どのような助詞を用いればいいか、
どの順番だとわかりやすいか、
いろいろな文章に触れてもらいます。
お子様の中には、キャラクターの単語を
ご自分で切って作ってくれた人もいます!
作文
文章を組み立てられるようになったら、
目の前の物をお題に気づいたことを書いてもらいます。
あるお子様はタイマーの四辺を定規で図って文章にしたり、
他のお子様は鉛筆についての堅い触感を文章にしていました。
些細なことでも、一つひとつの発見や気づきを大切にしています。
イラストの支援
物の理解
じゃがいもなど普段食べている食べ物でも、調理する前の形と普段食べている形が違うと、同一のものだと理解するのは難しいです。
そのため、味と見た目が結びつきやすい果物から取り組みます。
名前と実際の形とを関連付けて覚えてもらってから、写真や画像をお手本に写してもらいます。
イラストの模写
物の理解が深まったら、デフォルメされたイラストを模写していきます。
イラストは大体の人が理解しやすいように、
物の特徴を誇張して描かれています。
例えば、リンゴなら「赤くて」「ヘタがすこしついている」形で、イラストにされやすいかと思います。
イラストを模写する際には、他の人が分かりやすくなるように、物の特徴もお伝えしています。
絵日記の支援
いつ・どこ・だれ
本来は、読書感想文用にダウンロードできるプリントです。
東戸塚第三教室では、最近の思い出を「いつ・どこ・だれ」に整理して、お話ししてもらうときに用いています。
穴埋め
指導員が8~9割すでに書き込んでいる絵日記に、
穴埋め形式で単語やイラストをかいてもらいます。
他人の絵日記の使い方を見る機会はあまりないと思うので、
指導員の使い方を手本に絵日記に見慣れてもらいます。
おわりに
これらの支援によって、オレンジスクールでは、
作文や絵日記に取り組む際に「誰が」「どうして」「なぜそのように思った」のか、“考える癖”を身につけられるよう支援をさせていただいております。
『作文・イラスト・絵日記』以外にも、夏休みの宿題の支援も行っていますので、是非お気軽にご相談ください。
(参考文献)
柘植美文, 岩見良憲, & 浜松学院大学. (2015). 知的障害を伴う自閉症児の思いや考えを引き出す指導法の研究: 絵日記を用いた指導. 浜松学院大学教職センター紀要, (4), 1-15.
お子様の学びや発達・成長でご不安なことがありましたら、ご相談ください。
- じっとしているのが苦手
- 準備や時間管理が苦手
- 空気がよめない
- 周囲が気になり集中できない
- こだわりがあり学習にも偏りが多い
- 文章を拾い読みしてしまう
- 意外なことで突然癇癪を起す
- 言葉を直接的に捉えて一喜一憂する
- 不登校で勉強が遅れている
- 整理整頓が苦手
- 朝の準備に時間がかかる
- 算数や国語の問題内容をイメージするのが苦手
放課後等デイサービス オレンジスクール東戸塚第三教室
【TEL】045-392-4121
【MAIL】higashitotsuka3@orangeschool.jp
【お問い合わせ】 放課後等デイサービス オレンジスクール 東戸塚第三教室
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東戸塚第三教室の半径2Km以内には、東品濃小学校・川上北小学校・品濃小学校・平戸小学校境木小学校・川上小学校・名瀬小学校・平戸台小学校・秋葉小学校・柏尾小学校があります。
自治体の助成により無料もしくは低額にて療育・学習指導が受けられます。
まずは、区役所/相談支援事業所/当事業所にご相談ください。