子どもをチームで支援する~ケース会議~
こんにちは。
オレンジスクール小岩教室です。
今日はハロウィンですね!
小岩教室の飾りつけは、子どもたちがみんなで
オリジナルのお化けの顔を書いて貼ってくれたので、
とってもにぎやかになりました^^!
明日から11月ですが、寒さに負けずに頑張っていきたいと思います!
今日のブログでは、先日小岩教室の指導員で実施した、
事例検討会(ケース会議)についてご紹介します。
ケース会議の目的
普段、わたしたちは複数のお子さんたちの支援を実施しております。
その一人一人は、生育歴・環境、身体特性や認知特性、運動感覚、
さらに社会性(コミュニケーション)、興味や関心のあるもの、など
それぞれ、置かれている状況は大きく異なります。
そういった違いがあるお子さんに対して、
画一的な支援をしてしまうと、混乱を招く可能性があります。
そのため、子どもに合った目標を設定して、
チームで連携・継続した支援が大切になってきます。
その意識を全員で共有する場がケース会議だと考えています。
子どもに合った支援って?
たとえば、教室内の約束事として、
「走らない」ということを子供に指導するとき。
視覚的に認識しやすい子には、絵やイラスト、カードで示す。
衝動性が高い子には、「今から先生がお話しします」と注意を向けてから話す。
明確な指示が入りやすい子には、「歩いてください」と、してほしい行動を伝える。
また、他にもソーシャルスキルトレーニングのような形で、
「走ってしまうと何が危険なのか?」を一緒に考えることもできますね。
指導する行動が同じでも、伝え方にはさまざまなパターンが存在します。
より、その子に合ったやり方を試行錯誤するのが、わたしたちの役割だと感じています。
ケース会議では・・・
今回の小岩教室のケース会議では、
実際に現場で起こったA君の行動・トラブルの事例をもとにして、
- A君の生育歴や環境、その他情報を共有
- なぜこの行動をとったのか
- 適切な行動は、何だったのか
- わたしたちができる具体的な対応はなにか
の順に、話し合いを進めていきました。
同じA君の状況でも、複数の指導員の意見を聞いていくと、
いろいろな視点から見た「A君」が浮かび上がってきました。
そういった自分が知らなかったことを「知る」ことも、今後の支援で必要なプロセスですね。
ここで出た課題を、まとめて、
短期目標と具体的な支援策を決定することができましたが、
ここで大事になるのは、「決定」が支援の終わりではないということです。
今回、考えた支援を実際にやってみた結果、
「どれほどの効果があったのか」「子どもへの負担はどうだったのか」
「継続してやっていけそうか」など様々な視点から振り返る必要があり、
その部分に修正が必要になる場合もあります。
また、昨日は上手くいったけど、今日はだめだった・・ということもあり、
必ずしも、みんなで出し合った意見や支援策が正解につながる、ということでもありません。
日々、考えながら、わたしたちも学習していくことがとても重要ですね!
チームで支援をするということ
教室の指導員の連携した支援が大切、とはじめに記載しましたが、
ご家庭・保護者様・学校・他事業所・関係機関など、
子どもの周りにある社会資源が一つのチームであると思います。
よりよい支援・子どもに合った支援を提供するために、
また、その支援が継続していくように、
日々、子どもたちと関わっていきたいと思います。